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MHAM金先物ファンドの掲示板

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金、先物市場の先高観強まる 限月間の価格差拡大
米追加利下げ・政経リスク意識

金の国際価格で目先の需給動向を反映する期近物と、今後の動向を映す期先物の価格差が広がっている。米連邦準備理事会(FRB)が10年半ぶりの利下げを決めた7月末から目立ち始めており、足元の価格差は1トロイオンスあたり10ドル前後ある。米国の追加利下げや政治経済リスクを意識し、世界的な景気後退を懸念する市場心理を強く映し出している。

金価格の国際指標となるニューヨーク先物価格は現在、期近物の2019年8月物が1トロイオンス1500ドル前後、期先で取引が最も多い中心限月の19年12月物が1510ドル前後で推移し、6年4カ月ぶりの高値圏にある。期近と中心限月の10ドルの価格差は昨年7月に1日あったが、今回は3週間も続いている。

米利上げが始まった15年末以降、価格差は拡大傾向にある。先物市場では決済期限が遠い期先の限月になるほど割高になる順ざやを形成しやすい。金利など金に投資する際の資金調達コストや保管コストを反映するためだ。

現在の期近と中心限月の差は4カ月で本来ならそれほど大きな差にはならないはず。16年から価格差が開く局面があるのは断続的な米追加利上げを反映してきたからだ。だが今回は利下げ局面なのに、従来以上の割高状態が続いている。

野村証券の大越龍文シニアエコノミストは「市場は12月の状況が今に比べて、金価格を押し上げる材料が豊富だと認識している」と分析する。現在から年末にかけて価格を大きく押し上げる材料が増えると市場が判断すれば期近より期先が目立って割高になる。

その判断材料の有力候補が「米追加利下げ」と「国際政治経済リスク」という2つの要素だ。

価格差が極端に動いたタイミングが大きなヒントになる。米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げの実施を決める前日の7月30日、1ドル以下だった価格差は一気に12ドルまで拡大した。

金融機関や商社などが金地金を取引する業者間市場「ロコ・ロンドン」と先物中心限月との価格差は24ドルと12年5月以来の水準まで開いた。楽天証券の吉田哲氏は「先物市場が利下げに対してより敏感に反応した結果だ」と指摘する。