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ファンドのモデルは複数の学者先生が結集して開発したものなのだが、結果は残念な成績に終わっている。
なぜだろうか?
私は国内の権威ある学会が著名な実務家を招き開催したパネル討論会での資料にヒントがあると感じた。
その実務家は前提として学者先生方が実務分野にダイレクトに進出することの意義・必要性は認めつつも、
次のような懸念を述べて否定的に締めくくっている。
<引用始>パネル討論「ファイナンス実務におけるオルタナティブデータと機械学習の活用可能性」
ー実務家として伝えたいことー(居酒屋バージョン)
実務家はお客様から叩かれ慣れてますので問題ないですが、アカデミアの皆様はストレスに感じるのかもしれませんけど・・・
<引用終>
要するに『ぶっちゃけ、学者の”豆腐メンタル”では実務というハードな仕事には耐えられない』というものだ。
日本の研究者が自らファンドを立ち上げファイナンス実務を行う事例は稀有ではあるがゼロではない。
こんな具体的な懸念を真っ先に抱くに至ったのも「ただの一般人に批判されてやる気をなくした学者達」を間近で見聞きする機会があったからこそだろう。
もちろんメンタル的なことは「学者」という属性より「人」に依る部分が大きいが、それでもたしかに、大学関連の「雑務」で十分な研究時間が取れないと嘆く研究者にとって日々実務をこなすことは時間的に厳しいものがある。
また論文にはならないが顧客の資産を守るためには必要不可欠な日々の検証作業等の「雑務」を担当する助手はいるかもしれないが、そこで得た知見が運用に反映されることも少ないだろ。
なにせ「大先生の設計(学術的価値は高い)」に否定的な意見を述べるなど【象牙の塔】ではご法度なのだから。
結局、問題があるのは認識されながらも、大幅なモデル改良もなされずにモデルは硬直的に使い続けられ、日々進化するマーケットで負けだけが拡大する事態に陥ることになる。
これは実務家主体で開発されたファンドでは起こりにくい弊害である。
「学術的価値の追求(学者)」と「顧客本位の運用・受託者責任(実務)」は両立しそうでしないものなのだ。
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