ここから本文です

○足元で東証 REIT 指数が売りに押されている。同指数は 3 月 27 日に年初来高値を付けて 16 年 6 月以来となる 1,900pt 台を回復後、昨日まで 3%強押し戻された。米長期金利が 上昇に転じたこともあるが、新年度入りのタイミングで地方銀 行などの金融機関が利益を確定する動き、いわゆる「益出 し」の売りが相当程度のインパクトを与えたと考えられる。
しかし、より大局的に見ると、現状はグローバル REIT 市 場に追い風だ。年初以降、欧米の金融当局が緩和的な金 融政策スタンスを相次いで打ち出したことで、先行きの金利 上昇シナリオが後退し、長期金利が 3 月末にかけて世界的 に低下したことが背景にある。4 月に入り長期金利はやや持 ち直しの動きにあるが、グローバル REIT 指数は相対的に 堅調を維持。先行きの金利低下局面を見込んで利回りを追 求する資金が引き続き REIT 市場に流入している。
こうした 動きに鑑みれば、日本の J-REIT 市場も、「益出し」が落ち着 くに従って、再度上昇基調に回帰すると見込まれる。

○2019年のターゲットは 2,000pt、強気では 2,200pt を想定

2019 年のターゲット東証 REIT 指数は 2,000pt を想定している。現在の J-REIT 市場は、低金利環境が継 続する中で、稼働率や賃料の上昇といった内部成長が見 込める好環境にあり、引き続き堅調に推移するとみている。 更には、内部成長に加えて、良質な条件で新規に不動産 を取得することによる外部成長が合わさることで、同ターゲッ ト 2,200pt への到達も視野に入ってこよう。