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NVIDIA対インテル、CESで火花 AIや自動運転
IT Globe 小池良次(ITジャーナリスト)
2018/1/10 18:30[有料会員限定]
 現地時間9日に一般公開が始まる世界最大の家電見本市「CES」で半導体大手が先端分野で激しいつばぜり合いを展開していた。先手を打ったのは人工知能(AI)向け半導体でリードする米エヌビディア。公開前日に開催される基調講演に米インテルが登場することを強く意識したのか、その前日の夜8時に記者発表会を開催。一方、インテルは劇場を貸し切り、舞台装置を駆使した豪華絢爛(けんらん)な講演を展開し、一歩も譲らない。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」、自動運転、AIという先端分野で両社が激突する姿が浮き彫りになった。

■新製品を多数発表し強みを強調するエヌビディア
米エヌビディア最高経営責任者(CEO)のジェンスン・ファン氏。CES開幕前々日に記者発表会を開催した。
 エヌビディア最高経営責任者(CEO)のジェンスン・ファン氏による発表は「ゲーム、AI、自動運転」という同社の3本柱を丁寧に解説する定番のスタイルだった。基本的には2017年12月までに発表した最新製品をおさらいする構成だった。
 例えば12月に発表したグラフィックスボード「タイタンV」を紹介。AI向けの計算機能を搭載した次世代グラフィックスチップ「ボルタ」を搭載した。AIや高速科学技術計算をパソコンでも可能にする狙いがある。
 さらにエヌビディア製半導体を利用したAIアプリケーションの開発を強化するため、無料のアプリケーションを提供する「GPUクラウド」も紹介した。同社製半導体に最適化されたAIや科学技術計算などのソフトウエアを提供して、開発者や研究者のコミュニティー拡大を狙っている。

 エヌビディアのグラフィックスチップはAIアプリケーション開発で高い効率を発揮するため、利用が急拡大している。エヌビディアはパソコンからデータセンターまで広く製品をそろえており、開発した成果の展開が容易である点が売りだ。さらに小型高性能化により、組み込み用途に特化した製品も容易。こうした展開で他社と差別化している。