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タタ・モーターズ【TTM】の掲示板

印タタ自株、一時29%下落 英ジャガー減損で嫌気

インド自動車大手タタ自動車の株価が8日、前日終値に比べて一時29%下落した。英子会社ジャガー・ランドローバー(JLR)の減損処理に伴い、4000億円を超える巨額赤字を7日に計上したのが嫌気された。下落幅は過去26年間で最大。終値では151ルピー台と17%安まで戻したが、先行きを不安視する見方が広がった。

タタ自は7日、株式市場の取引終了後に2018年10~12月期の連結最終損益が2696億ルピー(約4150億円)の赤字だったと発表した。前年同期の121億ルピーの黒字から一転した。

JLRは中国での販売が振るわないうえ、英国の欧州連合(EU)離脱で先行き不透明感が強まっいる。このため、将来の収益力を見直し、約4400億円の減損損失を計上したのが要因だ。

株価は8日午前に急落した。地元紙によると取引期間中の下落率としては、1993年2月の40.5%安に次ぐという。インドの一部の証券会社はタタ自の株価目標を下げ、「買い推奨」から「中立」へと引き下げた。

タタ自動車は08年にJLRを買収した。高級車ブランド「ジャガー」「ランドローバー」を抱えるJLRはタタ自の稼ぎ頭で、タタ自単体の赤字をJLRが補っていたのが従来の形だった。ただ足元では単体が黒字化する半面、JLRが苦戦するなど収益構造が変わりつつある。

  • >>11

    印タタ製鉄、純利益5割増 18年10~12月、国内好調

    インド鉄鋼大手のタタ製鉄が8日発表した2018年10~12月期連結決算は、純利益が175億ルピー(約270億円)と前年同期比54%増えた。東南アジアなど海外は減益だったが、鉄鋼需要が高まるインド国内が好調で大幅増益を確保した。同社は東南アジア事業の7割を中国企業に売却することを決めており、成長が見込める自国内に経営資源を集中する。

    売上高は4143億ルピーと23%増えた。このうち約半分を占めるインド事業は41%増収だった。鉄鋼の生産量は11%増の723万トン、販売は7%増の699万トン。インドでは生産量が34%、販売が18%、それぞれ増えた。18年11月にインドの同業を買収したのも売上高を押し上げた。

    世界鉄鋼協会がまとめた18年の世界粗鋼生産量によると、インドは初めて日本を上回り、中国に次ぐ世界2位に浮上した。住宅建設やインフラ整備が活発だ。

    タタ製鉄のナレンドラン社長兼最高経営責任者(CEO)は「鉄鋼の国際価格が下落したが、インドの販売増で増益を達成できた」とコメントした。

    同社は欧州事業も同業の独ティッセン・クルップと統合することを合意している。

    英国による欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」の懸念が高まっていることについて同社は「英国事業は(売上高全体の)15%にすぎず大きな影響はない」と述べた。