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ナイキの苦悩、ジョーダン氏の大活躍でも解決できず

米スポーツ用品大手ナイキは昨年、米プロバスケットボール(NBA)で活躍したマイケル・ジョーダン氏が主演する映画「スペース・ジャム」(1966年)が公開から20年目を迎えたのを記念し、特別なスニーカーを発売した。

ナイキブランドのトレバー・エドワーズ社長は21日のカンファレンスコールで、ジョーダン氏が映画で履いていたスニーカーの発売について、「ナイキが過去に投入したシューズの中で最も大きな成功を収めた」と述べた。しかし、同社の売上高は予想を下回り、利益率は縮小した。

ナイキは長年、ジョーダン氏が使用したモデルをはじめ誰もが欲しがるようなスニーカーを強みとして市場シェアを伸ばしてきた。しかし、同社が卸売りをベースとした伝統的な役割から離れ、製品投入の手綱を引き締めるにつれ、こうしたシューズを販売するビジネスモデルは変化している。

オンライン雑誌のスニーカーニュースによると、「スペース・ジャム11」は昨年12月、ナイキ直営店と主要小売りパートナーであるフットロッカー、フィニッシュラインで販売された。価格は220ドル(約2万5000円)。ナイキはスペース・ジャム11の成功を示す根拠を明示するのを拒む一方、直販アプリ「SNKRS」でもこのシューズを購入できると述べた。同社は通常、一握りの限定スニーカーを毎月発売することが多い。

ナイキが21日発表した別の情報も業績が落ち込みつつあることを示している。向こう半年分の卸売業者向け早期受注が全世界で4%減少したのだ。シティ・リサーチによると、早期受注が減少するのは過去7年以上で初めてだという。

足元での在庫積み上がりと販売促進に対処するため、同社は米国内におけるシャツとシューズの供給管理を一段と引き締める計画だと述べた。米国の消費者はスニーカー購入を控えており、米市場調査会社NPDグループによると、2月の国内スポーツシューズ販売は14%減の13億ドルにとどまった。

ナイキのバスケットボール関連事業は、NBAのスターであるステフィン・カリー選手のスニーカーモデルを2年前に投入した同業のアンダーアーマー(UA)だけでなく、自社のクラシックスニーカーで市場シェアを取り戻したドイツのアディダスの挑戦も受けている。