IDでもっと便利に新規取得

ログイン


ここから本文です

◆英ロックダウン、12日から一段と緩和
◆ポンド、ロックダウン緩和による景気回復期待が支え
◆加ドル、原油の上昇一服やコロナ第3波への懸念で伸び悩むか

予想レンジ
ポンド円 147.50-153.50円
加ドル円 85.00-89.00円

4月12日週の展望
 足もとでポンドは新規の手がかり待ちであるため、方向感が出にくい。ロックダウン(都市封鎖)緩和による景気回復期待の高まりを背景としたポンド買いは一巡したが、引き続きポンドの下支えとなっている。ポンドの一段の上昇につながりそうな材料は乏しく、ワクチン接種の進展スピードが鈍化、あるいは感染の再拡大などのマイナス材料が出るようであれば、景気回復期待が剥落し、ポンドに再び売り圧力が強まる可能性がある。

 ジョンソン英首相は5日、コロナ対策のためイングランドで導入中の規制について12日以降のパブやレストランの屋外営業再開などを盛り込んだ新たな緩和策を発表した。3月から始まった段階的緩和策の一環で、ワクチン接種が順調に進み、感染者数や死者数が減っていることからさらなる緩和が可能と判断した。5月17日からは渡航制限緩和を目指しているが、旅行先として人気のある国がコロナ感染の再拡大に直面しており、ジョンソン政権は難しい決断を迫られそうだ。ジョンソン首相は現段階では慎重にならなければいけないとしながらも、5月の国外渡航再開を諦めたわけではなく、5月17日近くに判断を下すと述べた。

 今週発表の3月英総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は56.4と速報値からやや下方修正されたが、2月の49.6から大幅に改善し、景気判断の分岐点となる50を3カ月ぶりに上回った。ロックダウン緩和を見込んだ受注が増えたほか、雇用も増加した。英政府は7日から米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの国内での供給を開始した。血栓症例が報告されるアストラゼネカ製ワクチンを巡る不安に加え、今月はワクチンそのものが不足していることで、接種プログラムの供給体制を強化した。

 加ドルは年央にかけて底堅さを維持すると見込まれるも、足もとでは加国内でコロナ感染第3波に直面していることや、原油相場の上昇が一段落していることで、上値の重い動きとなりそうだ。トルドー加首相は、同国が「非常に深刻な」感染の第3波に見舞われており、病院で集中治療室(ICU)の病床が急速に埋まりつつあると警鐘を鳴らした。最近、新規感染者は1日当たり5000人超に増えている。国内で人口最多のオンタリオ州は限定的なロックダウン措置を再導入した。また、ワクチン接種は米国よりも遅く、現在のところ人口の3%弱の接種にとどまっている。

 カナダ中銀(BOC)は4月の会合でテーパリング(量的緩和縮小)の日程を明らかにするとの観測が高まっているが、ワクチン進展が鈍く、防疫策再強化への懸念も後退していないことで、BOCによる早期緩和縮小期待も後退しそうだ。

4月5日週の回顧
 相場全体に特段の手がかりが乏しい中、ドル円の下落に伴い好調だったクロス円に調整が入り、ポンド円は2018年4月以来の高値となる153円半ばから150円割れ、加ドル円は2018年10月以来の高値となる88円前半から86円半ばまで押し戻された。ポンドドルは上値の重い動きも、1.37ドル近辺で下げ渋り、ドル/加ドルは1.26加ドルを挟んでの小動きとなった。