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【GBP】四半期国内総生産の掲示板

 ロンドンタイムは、新型コロナウイルス感染の再拡大による、欧州の経済回復への懸念がユーロを重くしそうだ。3月の欧・英購買担当者景気指数(PMI)速報値の発表が予定されている。改善しても先行きの不透明感があるため、欧州通貨の買いにつながりにくいだろう。さらに2月の数字より低下した場合は、先々にさらなる悪化が懸念される状況を嫌気するムードが強まりそうだ。
 ユーロドルは9日につけた1.1836ドル付近の攻防。同水準近辺では先行して売り込んでしまった向きによるやれやれの買い戻しが入って支えとなる。しかし、割り込んだところでも戻りが鈍いと、逆に目先の底値で買ったと思っていたポジションを手放す動きが加速するだろう。そうした流れへの懸念が背景とみられるストップロスの売りも、同水準付近に置かれているようだ。
 下値を探る展開となった際は、買いとともにオプション(OP)設定が観測される1.1800ドルの節目付近が目先の落ち着きどころか。複数のOPのうち、25日期限のOPはユーロ・プット(売り権利)で、詳細な売買の内容にもよるが、期日付近のオペレーションを背景とする下支えや同水準以下からの押し上げ効果が期待できる。
 ただ、月末31日のNYカット分はプットとコール(買い権利)を組み合わせたポジション。カットオフに向けて、同水準へ引き寄せられるマグネット効果が働くOPの可能性があり、同水準付近の戻りを鈍くすることが想定できる。


・想定レンジ上限
 ユーロドルは、1.1924ドル前後で上昇を抑えそうな4週移動平均線付近。
 ポンドドルは、16日安値1.3809ドル。

・想定レンジ下限
 ユーロドルは、安値更新局面では買い・OPが観測される節目1.1800ドル、抜けると昨年11月11日安値1.1746ドルが次のめど。
 ポンドドルは、1.3665ドル前後で下支えとなりそうな90日移動平均線付近。