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【GBP】四半期国内総生産の掲示板

 本日のロンドン為替市場でユーロドルは、高止まりする米長期金利の動向や新型コロナウイルスを巡る状況を眺めながらの値動きか。また、欧州連合(EU)と中国の関係も気にかけておく必要がありそうだ。

 欧米中銀は超金融緩和策の維持を示し続けているが、長期債利回りの上昇を懸念する欧州金融当局者と、逆に容認とも受け取れる発言も聞かれた米側という部分での姿勢の違いが目立つ。欧米の長期金利差が今後も広がるようであれば、ユーロドルも下値を試す局面があるだろう。

 新型コロナ変異株の感染が広がるフランスでは、今週末から少なくとも4週間の外出制限措置が16の地域でとられるため、経済活動の停滞が懸念される。正常化への道は遠のいたが、ワクチンの普及次第では景気の落ち込みを限定させることも可能だろう。なお、副作用が危惧された英アストラゼネカ製ワクチンはEU当局が「安全で効果的」との見解を示した。これを受けて独仏伊などは同社製ワクチンの接種を再開する方針であり、こちらはポジティブな材料。今後もコロナ関連の報道を見極めながらの取引となりそうだ。

 EUは、中国のウイグル族への不当な扱いを問題視し、同国当局者へ制裁を科す方針を決めた。これに対し中国は報復制裁に動くとみられている。EU経済の中国依存度が高まりつつあるなか、両者の関係がこじれるということはユーロの買い難さに繋がるだろう。

想定レンジ上限
・ユーロドルの上値めどは11日高値1.1990ドルとし、上回れば日足一目均衡表・基準線1.2040ドルを目指す展開か。

想定レンジ下限
・ユーロドルは1.1854ドルまで上昇してきた200日移動平均線を意識しながら、下値めどとしては9日安値1.1836ドルを見込む。