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【JPY】日銀短観・四半期大企業製造業業況判断の掲示板

12日の日本株は反発が焦点になっている。前週末9日の米国株市場でNYダウは、前日比297ドル高で終了した。

米国の経済指標では、3月の米卸売物価指数(PPI)が前年同月比4.2%上昇し、2011年9月以来、9年半ぶりの高い伸びを記録した。それでも米国債金利の上昇は限られ、米国株は上昇の流れとなった。

また、FRBのクラリダ副議長は9日、政策当局者は金融政策を調整する前に、物価安定と最大限の雇用確保という目標に達しているかどうか「具体的な数字」を見極めると述べた。
クラリダ氏は「前年比ベースでは、ヘッドラインのインフレは2%超になる可能性が高い。今年の物価を、急激に落ち込んだ昨年の物価と比較することになるためだ。ただし、そうした動きの大半は一過性のものとなり、インフレは年末にかけて2%前後に戻るというのがわれわれの基本シナリオだ」と説明した。
先行きのインフレ抑制見通しや、FRBの緩和長期化姿勢が再確認され、米国株はサポートされている。

個別ではアマゾン・ドット・コムの株価が上昇。同社のアラバマ州物流拠点で行われた労働組合結成の賛否を問う従業員投票は、反対が賛成を2倍以上上回ったことなどが材料になっている。

日本株はこうした要因がサポート材料となりやすい。米国や日本でのコロナワクチン先行き普及期待なども、リスク選好をサポートする。
ただし、今週以降は日米企業による決算発表が本格化していく。決算警戒が戻り売り要因として意識されそうだ。