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 東証1部の騰落銘柄数は値上がり861/値下がり1261と、日経平均は3桁の上昇となった割には、値下がり銘柄は多かった。SOX指数の大幅高などを材料に、東京エレクトロンやSCREENなど半導体株が大幅上昇。グロース株が見直される中、エムスリーが騰勢を強めた。大規模な自己株取得や中期経営計画を発表した第一生命は9%を超える上昇。好決算や自己株取得が好感されたスターマイカHDが急伸した。米マイクロンがキオクシアの買収を検討していると報じられたことを手掛かりに東芝が買いを集めた。

 一方、トヨタが2%を超える下落。前日に大きく上昇していたとはいえ、円安が進んだ中での同社の弱さは目立った。ファーストリテイリングは後場に入って下げに転じ、日経平均の上値を押さえた。海運株は川崎汽船の上方修正など好材料はあったが、大手3社がそろって下落。ニトリHDも良好な決算が好感されず大幅安となった。政府が大阪府に「蔓延(まんえん)防止等重点措置」を適用する方針と伝わったことから、関西圏に強みを持つH2Oリテイリングが6%を超える下落。東証の上場廃止基準に抵触する見込みとなったオンキヨーホームエンターテイメントは68%安となった。

 名実ともに新年度入りとなった4月初日の日経平均は200円を超える上昇。終値では29500円を下回ったが、3桁の上昇で終えたことはポジティブ。後場のスタートから印象の悪い失速が見られただけに、上昇分を一気に吐き出すような動きが出てきても不思議ではなかった。終値(29388円)では25日線(29304円、1日時点、以下同じ)や5日線(29312円)は上回っており、チャートの節目はしっかり意識された。金曜2日は米国ほか多くの市場が休場となる。そのため、あすの日本株は今晩の米国市場の動向に大きく振らされることになるだろう。米国の10年債利回りが高止まりしていることを鑑みると、グロース株、すなわちナスダックの動向が特に注目される。ここ数日の物色動向からは、グロース株に資金がシフトしそうな雰囲気が垣間見える。ナスダックの大崩れがなければ、日経平均は改めて節目の29500円を試しに行く展開も期待できる。