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 東証1部の騰落銘柄数は値上がり491/値下がり1650。トヨタが3%を超える上昇。ドル円の110円台乗せや、証券会社の目標株価引き上げが強い支援材料となった。エムスリーやソフトバンクGなど、グロース株の一角が強い動き。BASEやAIインサイド、フリーなどマザーズの主力どころの銘柄が買いを集めた。好決算や株主還元強化が好感された西松屋チェーンが大幅高。上方修正と増配を発表したヤマシタヘルスケアがストップ高まで買われた。

 一方、傘下の証券会社で多額損害の可能性が判明した三菱UFJが4%近い下落。三井住友やみずほなど他の銀行株にも警戒売りが広がった。キーエンスや任天堂、ファナックなど値がさ株が軟調。総務省の有識者会議でSIMロックを原則禁止とする案が盛り込まれると伝わったことから、乗り換え競争過熱への警戒が強まり、NTTやKDDIが大きく売られた。ほか、業績見通しが失望を誘ったブロッコリーや、上期が営業減益着地となったストライクが急落した。

 日経平均は253円の下落で5日ぶりに反落。大幅安というほどではないが3桁の下落で、終始さえない地合いとなった。また、終値(29178円)が始値(29278円)を下回り、例年の年度末のアノマリー通り陰線を形成した。きょうに関しては、過去の傾向を参考に買いを手控えていた投資家も多いと思われる。ただ、多くの業種が下落し、値がさ株も弱かった中では、そこまで下に値幅は出ておらず、かなり健闘したと言える。

 物色に関してはいびつな動きが見られた。昨晩の米国市場では長期金利が上昇したことを材料に、銀行株が買われ、テクノロジー株が売られた。しかし、きょうの東京市場では、銀行株の下げが目立った。米ファンドに絡む悪材料を材料に三菱UFJが売られ、他にも連想が広がったという格好ではあるが、地銀株まで軒並み大幅安となっており、売り材料にされたような感もある。一方で、金利上昇が逆風となるマザーズ銘柄は強さが目立った。あすからは、名実ともに新年度相場となる。バリュー株が相対的に強く、グロース株が敬遠されていたこれまでの傾向に変化が出てくるのかには注意を払っておきたい。