【USD】個人消費支出に戻る 46 hardWorker 2月26日 21:12 本日のNY市場は昨日乱高下した米金利や、米株式市場の値動きをにらみながらの動きとなるだろう。また、月末のロンドンフィキシングの動向にも要注意となりそうだ。 米債利回りの動きが激しくなり、昨日は為替市場や株式市場へも大きく影響を及ぼしている。本日も米金利の動向に振り回される展開は変わらないだろうが、余りにもボラタイルなため細かな金利動向に追随して為替市場が反応するのも難しくなっている。本日は特に上述したように月末に関わる特殊玉などもあることで、為替相場は決して教科書通りの値動きにならないだろう。 ドル円に関していえば、欧州入り後に東京時間につけた高値を更新し106円半ばまで上昇している。欧州通貨やオセアニア通貨に対してのドル買い圧力が継続されるならば、ドル円も底堅い動きになるだろうが、買いのペースは緩やかになるか。 ドル円の上昇を緩やかにするのは本邦勢を中心とした売り意欲が旺盛なこと。日銀短観で発表された、2020年度下期の大企業・製造業の想定為替レート106.42円、2020年通期が106.70円となっていることもあり、半年弱前に見た水準で慌ててドル買い戻しや、上値トライを仕掛ける水準ではなく、本邦勢を中心に手堅く売りで抑えるオーダーのほうが多いだろう。ただし米金利が上昇基調なのは確かなことで、ドル円の下値を探りにいくのも現状では難しく、大きく値崩れするのも難しそうだ。 なお、ロンドンフィックスにかけて一部ではドル円の買いが出るなどとの話が出回っているが、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の不正操作で大手銀行為替ディーラーから逮捕者が出て以来、金融機関が情報漏洩に対して厳しく管理し、事前に漏れ伝わることはなく、あくまでもうわさの領域でしかない。フィキシング時に一方向に決めつけてポジションを持つのは危険だろう。 ドル円以外ではユーロポンドの値動きには要警戒となる。月末のユーロポンドの取引量は非常に大きくなることが多いので、ユーロとポンドが逆に動く可能性もあり、米金利や株の上下とは関係なくフィックスにかけては大きく動くことも念頭に入れておきたい。 経済指標では1月米PCEデフレーターなどに注目が集まりそうだ。 ・想定レンジ上限 ドル円の上値めどは、2020年度下期の大企業・製造業の通年想定レート106.70円。その上は8月13日高値107.05円。 ユーロポンドの上値は近いが、本日高値近辺には21日移動平均線や、日足一目均衡表・基準線が集中していることで同水準は重しとなるか。上抜ければ今月複数回トライするも4日以来抜けていない0.8800ポンド。 ・想定レンジ下限 ドル円の下値めどは23日高値と200日移動平均線が位置する105.45円。 ユーロポンドの下値めどは24日につけた安値0.8541ポンド。 返信する そう思う0 そう思わない0 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する ツイート 一覧へ戻る 投稿する
本日のNY市場は昨日乱高下した米金利や、米株式市場の値動きをにらみながらの動きとなるだろう。また、月末のロンドンフィキシングの動向にも要注意となりそうだ。
米債利回りの動きが激しくなり、昨日は為替市場や株式市場へも大きく影響を及ぼしている。本日も米金利の動向に振り回される展開は変わらないだろうが、余りにもボラタイルなため細かな金利動向に追随して為替市場が反応するのも難しくなっている。本日は特に上述したように月末に関わる特殊玉などもあることで、為替相場は決して教科書通りの値動きにならないだろう。
ドル円に関していえば、欧州入り後に東京時間につけた高値を更新し106円半ばまで上昇している。欧州通貨やオセアニア通貨に対してのドル買い圧力が継続されるならば、ドル円も底堅い動きになるだろうが、買いのペースは緩やかになるか。
ドル円の上昇を緩やかにするのは本邦勢を中心とした売り意欲が旺盛なこと。日銀短観で発表された、2020年度下期の大企業・製造業の想定為替レート106.42円、2020年通期が106.70円となっていることもあり、半年弱前に見た水準で慌ててドル買い戻しや、上値トライを仕掛ける水準ではなく、本邦勢を中心に手堅く売りで抑えるオーダーのほうが多いだろう。ただし米金利が上昇基調なのは確かなことで、ドル円の下値を探りにいくのも現状では難しく、大きく値崩れするのも難しそうだ。
なお、ロンドンフィックスにかけて一部ではドル円の買いが出るなどとの話が出回っているが、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の不正操作で大手銀行為替ディーラーから逮捕者が出て以来、金融機関が情報漏洩に対して厳しく管理し、事前に漏れ伝わることはなく、あくまでもうわさの領域でしかない。フィキシング時に一方向に決めつけてポジションを持つのは危険だろう。
ドル円以外ではユーロポンドの値動きには要警戒となる。月末のユーロポンドの取引量は非常に大きくなることが多いので、ユーロとポンドが逆に動く可能性もあり、米金利や株の上下とは関係なくフィックスにかけては大きく動くことも念頭に入れておきたい。
経済指標では1月米PCEデフレーターなどに注目が集まりそうだ。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、2020年度下期の大企業・製造業の通年想定レート106.70円。その上は8月13日高値107.05円。
ユーロポンドの上値は近いが、本日高値近辺には21日移動平均線や、日足一目均衡表・基準線が集中していることで同水準は重しとなるか。上抜ければ今月複数回トライするも4日以来抜けていない0.8800ポンド。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは23日高値と200日移動平均線が位置する105.45円。
ユーロポンドの下値めどは24日につけた安値0.8541ポンド。