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 本日のNY市場は米上院銀行委員会で行われる、半期に一度のパウエルFRB議長の議会証言次第の値動きとなるか。
 1.9兆ドルにのぼるバイデン米政権の新型コロナウイルス救済法案成立期待や、ウイルスワクチンの普及による経済回復期待で、米10年債利回りは年初の0.91%から昨日は1.39%まで上昇している。ここ最近の米長期金利の上昇ペースが非常に急なこともあり、これまで以上にFRB議長の講演内容が注目されている。
 市場筋の間では利回りの上昇ペースが速いことで、制御不能になる前にFRB議長がある程度の懸念発言を出す可能性があるのではないかという意見がある。先週末にFRBが発表した金融政策報告書によると、企業の借入金は依然として「歴史的な高水準」とし、中小・大企業問わず一部では破綻のリスクもあると記している。高水準の借入金がある状況での金利上昇はFRBとしても避けたいだろうし、そのことについて上院議員もFRB議長に説明を求める可能性もありそうだ。また欧州中央銀行(ECB)も昨日ラガルド総裁が長期金利の値動きを注視していると発言しているように、急ピッチの金利上昇懸念に対しFRBも歩調を合わせることも考えられるか。いずれにしろ、金利上昇に懸念を表した場合は、ドルの上値の抑えにはなるだろう。
 その一方で、ここ最近のFRB要人の発言には、金利上昇を懸念していない声も出ていることで、FRB議長もそれほど危惧していないのではという声もある。昨日はバーキン米リッチモンド連銀総裁が「金利上昇は問題のある状況ではない」と述べ、先週末はウイリアムズ米NY連銀総裁が「利回りの上昇は懸念していない」と発言している。両者とも今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権があるメンバーなことで興味深い発言だが、金利上昇に対してFRB議長も過度に懸念を表明しない場合はドルの支えになりそうだ。
 なお、本日は議会証言中には神経質な値動きになることで、近めのストップロスは一瞬のすきにストップハンティングであぶり出され、その後すぐに元の水準に戻ることもあり得るのでポジション管理が難しそうだ。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、すこし水準的には離れているが17日高値106.22円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは日足一目均衡表・基準線104.78円、その下は10日安値104.41円。