新機能のお知らせ
各銘柄ページに新設された「適時開示」タブより、最新の適時開示情報を簡単にご覧いただけるようになりました。
ぜひご利用ください。
【新機能】適時開示情報が閲覧可能に!
ここから本文です
投稿一覧に戻る

QDレーザー 6613の掲示板

レーザアイウェアの動向を投稿します。

◾️参考文献
新規上場会社紹介レポート(一般社団法人 証券リサーチセンター 発行) 2021年2月9日発行

レーザアイウェア事業
レーザアイウェア事業は、これまで培ってきた半導体レーザの技術をベース としたレーザ網膜投影技術を使ったメガネ型ディスプレイ(網膜走査型レー ザアイウェア)の製品開発と製造を行う事業である。
網膜走査型レーザアイウェアは、メガネ型フレームに内蔵された超小型レー ザプロジェクタから網膜に直接映像を投影することで、画像やデジタル情報 を見せることができる製品である。装着した人の視力やピント調整能力を必 要とせずに見ることができるため、ロービジョン注 4 や一部の社会的失明者注 5 に対する視覚支援機器として用いられる。
製品には、民生用機器「V シリーズ」と医療用機器「R シリーズ」の 2 つの系 統がある。「V シリーズ」は、18 年 7 月に「RETISSA® Display」として販売が 始まり、19 年 12 月には「RETISSA® Display II」が販売開始となった。
網膜にレーザ光を当てる関係上、「R シリーズ」は、医療用機器としての承認 が必要となる。日本では 20 年 1 月に医療機器製造販売承認を取得済みで あり、欧州でも 19 年 10 月に治験が終了し、現在は承認待ちである。
製造はレーザデバイス事業と同様、ファブレスでの製造となる。製造委託先 はミネベアミツミ(6479 東証一部)やオーディオテクニカ(東京都町田市)等 である。レーザデバイス事業と異なるのは、前工程でつくられる半導体ウェ ハは汎用品に近いものなので、前工程も自社では行っていない(協力会社 が他社から調達する)点である。そのため、製造プロセスにおいて同社は開 発・設計に特化できている。
販売は、民生用機器については、法人顧客に対しては同社が直接販売し、 個人顧客に対しては販売パートナー(販売代理店)経由での販売となる。販 売パートナーとしては、シード(7743 東証一部)、東京メガネ(東京都世田谷 区)、カシオ計算機(6952 東証一部)、加賀FEI(旧富士通エレクトロニクス、 神奈川県横浜市)等がある。また、医療用機器としては、参天製薬(4536 東 証一部)と販売支援の契約を締結している。

◆ QD レーザの強み
レーザアイウェア事業に関連して、レーザ網膜投影について、(1)レーザ網 膜投影技術の製品化に世界で最初に成功した技術力、(2)特許戦略に基 づいた関連特許の保有、(3)事業展開に必要な各種許諾の保有が挙げら れる。

◆ 市場環境(2)~ レーザアイウェア事業 WHO(世界保健機関)の「GLOBAL DATA ON VISUAL IMPAIRMENTS 2010」によると、ロービジョン人口は世界で約 2.5 億人存在すると言われてい る。現在は拡大鏡や拡大読書器といった生活用具で対応するしかないが、 用途が限定的であり、また操作性も良くないという問題があるとされている。 同社の製品は、そうした市場に一から参入していくものである。
同社によると、人口や適用可能割合、製品単価から、日米欧での潜在市場 規模は、ロービジョン市場 7,087 億円、高齢者向けの市場 1,917 億円、合計 9,004 億円と推定している。

◆ 競合(2)~ レーザアイウェア事業 レーザアイウェア事業に関しては、網膜走査型レーザアイウェアはこれから 市場を形成していく分野であるため、同社製品と直接競合するものを提供 する企業は見当たらない。また、同社の知的財産戦略により、設計等のノウ ハウ面での先行優位性が保たれており、同社の技術を使わないで同様の 製品を開発することは難しいものと考えられる。