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材料速報の掲示板

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  • 2021/08/31 20:32
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掲示板のコメントはすべて投稿者の個人的な判断を表すものであり、
当社が投資の勧誘を目的としているものではありません。

  • ドル円は落ち着いた展開が続く、ユーロはしっかり=東京為替概況
    今日の為替 2021/08/31(火) 15:24

     落ち着いた展開が続いた。ドル円は前日の海外市場でドル円がしっかりとなった流れを引き継いで、朝方109円98銭まで上値を伸ばす場面が見られた。もっとも、110円の大台手前の売りに上値を抑えらえると、孫後はやや頭の重い展開に。短期筋の調整の動きなどを受けて109円80銭台まで値を落とした。午後に入って109円90銭前後を付ける動きも、上値の重い展開は継続しており、その後109円80銭前後まで。

     先週末のパウエル議長講演を受けてゼロ金利政策の長期化期待が広がっており、ドル売りの流れにつながっている。米10年債債利回りが1.27%-1.28%を中心とした低い水準でもみ合いとなっておりドルの重石に。

     ユーロ円はじり高。ドル円がもみ合いとなる中で、ユーロドルの上昇に支えられた。ユーロドルは1.1790台での推移から1.1830近くまで上値を伸ばした。ドル安基調が継続する中で、1.18台での買いに慎重姿勢が続いていたが、押し目が限定的で、下がると買いが出る流れに、いったん上トライの動きに。

    MINKABU PRESS 山岡和雅

  • ドル円は110円手前まで戻す 21日線と100日線水準での神経質な展開=NY為替概況
    今日の為替 2021/08/31(火) 06:06

     きょうのNY為替市場でドル円は110円手前での振幅が続いた。きょうの為替市場、ロンドンからNYにかけてドルは緩やかな買い戻しが見られ、ドル円も110円手前まで戻している。先週末のパウエルFRB議長のジャクソンホールでのスピーチを受けドル円は売りの反応を見せた。ただ、下値を積極的に試す雰囲気まではなく、再び110円台をうかがう動き見せている。本日の21日線は109.85円付近、100日線が109.65円付近に来ており、ドル円はその水準での神経質な展開が見られている。

     金曜日の議長のスピーチを受けて一部からは、スポットとオプションの両市場でのドルの取引は見合わせるべきとの声も出ている。ドルに対して中立な取引機会を模索するべきだという。議長はFRBが年内の資産購入ペース縮小開始を支持する一方で、そのあとに利上げが続くことについては消極的な姿勢を強調した。あくまで資産購入ペース縮小と利上げを切り離したい意向を示している。FRBは資産バブルよりも時期尚早の引き締めのほうを懸念しているのではとの指摘した。

     先週末のパウエル議長のスピーチを通過して、為替市場は次の材料を模索している。目先は今週3日の米雇用統計であろう。非農業部門雇用者数(NFP)は現在のところ、75万人増が見込まれている。6月は93.8万人、7月は93.8万人増だったが、それからは伸びの鈍化が見込まれているようだ。弱気派からは60万人増に留まるとの予想も出ている。労働市場の動向に敏感な高頻度データが雇用活動の著しい減速を示しており、下振れリスクを示唆しているという。雇用創出の軟化はデルタ株の感染急拡大以降に軟化した他の経済指標と一致すると指摘した。

     ユーロドルは1.18ドルちょうど付近で振幅。1.17ドル台に伸び悩む場面がみられたものの、下値を試す動きは見られなかった。本日の21日線が1.1765ドル付近に来ているが、それより上の水準は維持されている状況。リバウンド相場が続くか注目される。

     ユーロに関しては目下、9月26日のドイツ総選挙が注目の1つとなっている。Insa/ビルド紙の最新の世論調査によると、中道左派の社会民主党(SPD)の支持率が1%ポイント上昇し、25%とトップを保っている。逆にメルケル首相の保守与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は1%ポイント低下し20%となった。ただ、市場からは明確な過半数を獲得する政党がない限り、ユーロに大きな影響を与える可能性は低いとの見解も出ている。過半数を確保する政党がドイツの財政支出を決定するが、ユーロ圏の財政はすでにEU復興基金によって決められており、短期的なユーロの動向はむしろ、ECBの政策期待が最も影響力を持っているという。しかし、選挙結果が非常に分断し、政情不安や権威が弱い連立政権が誕生する状況になれば、不安定な政治情勢がユーロに影響を与えるリスクはあるという。

     ポンドドルは1.37ドル台半ばでの推移。先週のパウエルFRB議長のスピーチを受けて、ポンドドルは買い戻しが強まり、1.3780ドル付近まで買い戻されている。ただ、そこから1.38ドル台を試す動きまでは見られず、伸び悩んでいる。チャート的には1.38ドルが重い雰囲気を示唆しており、1.3805ドル付近に来ている200日線が強い上値抵抗として機能しそうだ。

     8月末が接近しているが、月末のポンドドルのポジションはロングとの観測も出ている。ヘッジモデルによると、本日のニューヨーク終値時点でのポンドドルのポジションはロング超過で、そのポジションは明日のNY市場まで保持されるという。明日のNYカットで何らかの動きが出るか注目される。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

  • 週明け欧州市場は無風状態、ドル円109円台後半=ロンドン為替概況
    今日の為替 2021/08/30(月) 20:10

     ロンドン市場は、ほぼ無風状態。先週末のドル安水準から、東京市場ではやや調整が入ったが、その後はほぼ値動きを停止している。この日は英国がバンクホリデーとなっており、株式市場などが休場となっている。参加者が少ない上に、月末相場の取引手控えムードも広がっているようだ。先週末のパウエルFRB議長のジャクソンホール演説では、年内のテーパリング開始が示唆されたが、詳細な日程は示されなかった。市場ではテーパリング開始については十分に織り込んでおり、予想よりも慎重なトーンだったとして、ドル売りの反応示した経緯があった。週明けロンドン市場では、ドル円は109.80台、ユーロドルは1.1800挟み、ユーロ円は129.60付近での揉み合いが続いている。独仏株や米株先物は小幅高での揉み合い。原油先物は下げ渋り。次の注目イベントは金曜日の米雇用統計に。

     ドル円は109円台後半での取引。先週末のパウエルFRB議長のジャクソンホール演説を通過して、ドル売りに押された経緯があった。週明けには東京午前に109.70レベルまで一段安となった。しかし、その後はじりじりと買い戻されている。ロンドン時間には109.85付近での揉み合いが続いており、値動きはほとんどみられず。英国がバンクホリデーのため株式市場などが休場となっている。月末ムードも加わり、動意薄になっている。

     ユーロドルは1.18ちょうど近辺での取引。東京午前に高値を1.1810レベルまで伸ばした。その後は上値がやや重くなっている。ロンドン朝方に1.1791レベルまで小幅に下押しされた。その後は1.1800レベルを挟んで、上下5ポイント程度の値動きにとどまっている。ユーロ円も129.50付近から129.65近辺までの狭いレンジ取引。ドイツの全国版の消費者物価指数に先立って発表された、一連の州別の数字は、いずれも前月比の伸びが鈍化する一方で、前年比の伸びが加速した。ただ、ユーロ相場はほとんど反応しなかった。

     ポンドドルは1.37台半ばでの取引。東京午前に1.3775レベルまで買われたが、先週末NY高値には届かず。その後は小幅に反落している。ロンドン時間には1.3748近辺に安値を更新。ポンド円は151円ちょうど付近から151.20台での揉み合いが続いている。ユーロポンドは0.85台後半でやや強保ち合いとなる程度の値動き。

    minkabu PRESS編集部 松木秀明

  • ドル円は109円台後半でのもみ合い、ジャクソンホール後のドル売り基調継続=東京為替概況
    今日の為替 2021/08/30(月) 15:07

     ドル円は109円台後半でのもみ合いが続いた。前週末、注目されたジャクソンホール会議でのパウエル議長講演では、年内のテーパリング開始を示唆も、利上げについて慎重な姿勢が強調されたこともあって、全体としてはハト派トーンとなり、ドル売りの動きが優勢に。ドル円は110円台前半から109円台に値を落とし、週明けもその流れを引き継いだ。

     朝方は日経平均の上昇などもあり、少しドル買い円売りの動きが見られ、ドル円は109円88銭前後まで上昇。もっとも、ジャクソンホール会議でのパウエル議長のハト派姿勢を意識して、ドル売りの意欲がやや優勢となっており、すぐに値を落とすと、先週末NY市場の安値を割り込んで109円70銭前後まで。もっとも下値もそこまでで、結局朝から20銭無い狭いレンジでの藻いあい。午後はさらに動きに乏しく109円75-80銭を中心とした膠着に。

     リスク選好の流れや、NY原油の上昇などに先週末のNY市場で対ドル、対円ともに買いが出た豪ドル。週明けも高値圏推移で、豪ドルドルは0.7318前後と、先週末NY市場の高値0.7317前後をわずかながら上回る動き。ただ、0.7320前後が依然重くなっており、午後は0.73割れを付けるなど、若干調整の動きに。豪ドル円も80円38銭前後を付けた午前の動きから80円10銭を割り込む動きに。

     ユーロドルは前週末上値を抑えた1.1800前後の売りをこなしながら午前中に1.1810前後まで。その後は調整が入り、午後に入って1.1800前後へ。

    MINKABU PRESS 山岡和雅

  • パウエル議長講演後はドル売りの動きが優勢に=NY為替概況
    今日の為替 2021/08/28(土) 06:04

     きょうのNY為替市場、ドル円は注目されたパウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演後にドル売りがやや優勢となる展開となった。

     講演前は比較的しっかり。朝方110円03銭を付けた後、いったんドル買いの動きが広がり110円27銭まで。少し値を落として110円15銭前後で講演を迎えた。

     議長はマーケットの注目するテーパリング開始について、年内の開始が適切になりうると発言。比較的はっきりと年内開始を示唆したことで、ドル円はいったん110円25銭前後まで。しかし、講演前の高値にも届かず、すぐに値を落とすと、その後はドル売りが優勢に。

     利上げについて、テーパリングは直接的な利上げへのシグナルではない、利上げの基準はより厳しい、債券の新規購入が止まっても、これまで購入した資産が金融政策に緩和的になど、慎重な姿勢が強調され、市場の期待するタカ派シフトが見られなかったとしてドル売りに。

     ドル円は直ぐに109円80銭台まで値を落とすと、その後夕方まで安値圏推移。109円80銭割れではすぐに買いも、上値は110円ちょうどが重くなりもみ合いに。

     ユーロドルは講演前にドル円同様にいったんドル買いが強まり1.1735前後を付けた。講演後のドル売りはドル円以上に目立っており1.18台を付ける動きに。しかし大台超えのでの買いには慎重。夕方にかけて1.1790台から1.1800超えまでの水準でもみ合いが続いた。

     ユーロ円はややドル主導でやりにくさも、株高を受けての円売りがいったん強まり、NY朝方の129円37銭前後から、一時129円75銭まで。しかしドル円の重さもあってその後は少し値を落とし、129円50銭台を中心とした推移に。

     NY原油が東京午後からNY午前にかけて上昇し、一時69ドル台を付けたこともあり、資源国通貨高の動きも優勢に。豪ドルドルは、パウエル議長講演後のドル売りもあって、NY朝の0.7235前後から0.73台まで大きく上昇。午後に入って0.7310台を付けるなど、堅調地合いが目立った。

     豪ドル円でも豪ドル買いが優勢でNY朝の79円70銭台から、講演後に80円30銭台まで上昇。その後は80円30銭を挟んでの高値圏で振幅。

    MINKABU PRESS

  • パウエルFRB議長のジャクソンホール講演待ち、ドル円110円台前半=ロンドン為替概況
    今日の為替 2021/08/27(金) 20:10

     ロンドン市場は、様子見ムードが広がっている。日本時間午後11時の米ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演待ちとなっている。各市場とも方向感に欠ける動き。米株先物は小幅高での揉み合い。欧州株は前日終値を挟んだ推移。NY原油先物は68ドル台で上昇一服。為替市場はまちまち。ドル円は110円台割れとなったあと、すぐに110.10台へと戻している。米10年債利回りは1.34%付近での推移で方向性をみせず。クロス円はドル円の戻りとともにやや円安方向への動き。ユーロ円は129円台半ばへ、ポンド円は151円近辺へと小高い。ドル相場は前日並みの水準での推移。ユーロドルは1.17台後半、ポンドドルは1.37台前半と東京朝方からはやや買い戻されている。

     ドル円は110円台前半での取引。ロンドン朝方に109.89レベルまで下押しされたあとは、すぐに110円付近に戻した。その後は買いが優勢となり、本日の高値を110.16レベルに更新している。ただ、手掛かりとなる米10年債利回りは1.34%付近で方向性をみせず。欧州株や米株先物も小動き。パウエルFRB議長の講演待ちになっている。ボスティック・アトランタ連銀総裁が、10月に債券購入ペースを調整することが適切だ、と述べたが特段の反応はなかった。

     ユーロドルは1.17台後半での取引。東京朝方に1.1742レベルまで下押しされたあとは、買い戻しが入った。ロンドン朝方には1.1771レベルまで高値を伸ばしている。その後は1.1750-60レベルに落ち着いた。ユーロ円は小高い動き。129円台前半から129.50台へとじり高の動き。欧州株や米株先物は揉み合い商状となっており、様子見ムード。対ポンドではやや売られた。

     ポンドドルは1.37付近での取引。東京朝方につけた1.3680レベルを安値に、その後は買い戻されている。ロンドン朝方には1.3721レベルの高値をつけた。その後は1.3700レベルを挟んだもみ合いとなっている。ポンド円は150円台後半から買われて、一時151.08近辺に高値を伸ばした。その後は売買が交錯しており150円台後半から151円ちょうど付近で推移している。ユーロポンドは0.8580台から0.8570近辺へと小幅に下げている。値幅は限定的。

    minkabu PRESS編集部 松木秀明

  • イベント前で模様眺め、ドル円は110.00円前後で小動き=東京為替概況
    今日の為替 2021/08/27(金) 15:23

     東京外為市場、米ジャクソンホール会合を今夜に控えて模様眺めの様相となっており、全般的に小動きとなる通貨ペアが目立っている。

     午前のドル円は株式市場の動向をにらみながら、110.00円前後で神経質に上下に振れる展開となった。午後に入ると日経平均の戻りの鈍さを嫌気した売りやイベント前のポジション調整で、109.89円付近まで軟化する場面もみられたが、引き続き方向感は乏しい状況。

     クロス円は東京序盤に円高方向へと振れたが、中盤以降は日経平均の下げ渋りを受け、総じて戻している。ユーロ円はユーロドルの強含みもあって、午前につけた本日安値129.16円付近から129.30円台まで戻している。

     ポンドドルが1.37ドル台を一時回復し、豪ドル/ドルが0.72ドル台半ばまでじり高となるなど、朝方にみられたドル高傾向から、東京中盤以降はドル安気味に推移している。アフガニスタン情勢の悪化を背景にマイナス圏にあった米国株先物の時間外取引がプラスに浮上したため、リスク回避ムードが緩和されたもよう。
     
     日経平均株価は反落。終値は前営業日比101.15円安の2万7641.14円となった。
     
     午後3時11分現在では、ドル円は1ドル=109.98円前後、ユーロ円は1ユーロ=129.36円近辺、ユーロドルは1ユーロ=1.1762ドル前後で取引されている。
     
    MINKABU PRESS

  • ドル円は110円付近 カブールの爆破テロで伸び悩み 明日のパウエル講演待ち=NY為替概況
    今日の為替 2021/08/27(金) 06:07

     きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入ってやや買いが優勢となり、一時110.20円近辺まで上昇する場面がみられた。きょうから始まるジャクソンホールでのFRBの年次シンポジウム(テレビ会議)を前に、タカ派のブラード・セントルイス連銀総裁やジョージ・カンザスシティー連銀総裁の発言が朝方に伝わり、「デルタ株でも資産購入ペース縮小に踏み出す必要性」や「来年の第1四半期までに資産購入は終了する必要性」に言及したことに反応していた模様。

     ただ、注目は明日のパウエルFRB議長のスピーチ。それを巡って様々な見方が出ているが、中立的で過度のドル高は引き起こさない内容になるとの見方も少なくない。早計な資産購入ペース縮小開始を避け、縮小ペースに関しても慎重姿勢を示すことにより、リスクは冒さないものと見られている。もし、ショックを起こせば、ドル急騰につながり、それがインフレ期待の急速な後退を引き起こし、FRBの金融政策の新たな枠組みの信頼性を損なう可能性があるという。従って、明日は資産購入ペース縮小の計画は進行中ではあることは示唆するものの、実施には慎重姿勢を滲ませる可能性が高いと見られている。

     ドル円は110.20円付近に再び上昇し、21日線を上回る水準での取引が続いているが、現行水準から110.50円付近にかけては売り圧力も多数観測されているようだ。

     ただ、終盤に入ると、アフガニスタンのカブールで2件の自爆テロが発生し、複数の米兵が死亡が伝わっている。米株が下げ幅を広げるとともにドル円もやや伸び悩む動きが見られている。米国防総省は自爆テロは2名のISISと関連があると見ており、米国が攻撃の対象になると想定されるとの見方も示した。テロへの警戒が米株とドル円を圧迫している模様。

     ユーロドルはFRBの年次シンポジウムを前に様子見気分が広がり、1.17ドル台半ばでの狭い範囲での上下動が続いている。本日は1.1775ドル付近に21日線が来ているが、その水準の下での振幅が続いている状況。

     ECBはきょう、7月の理事会の議事要旨を公表。ECB当局者らは、新戦略と金利ガイダンスが結果的に、超緩和政策の必要性を低下させ得るとの結論に達したことが明らかとなった。理事会後の声明でECBは、「インフレ期待が持続的に2%に達するまでは、利上げはしない」と表明していた。それに対して市場は、ECBの超緩和策の脱却は遅れるとの観測を呼んでいた。しかし、この日の議事要旨からは、新ガイダンスは「意図通りに最終的にインフレ期待を目標付近に固定させることに成功すれば、必ずしも低金利を長期化させる必要はない」との見解が示されている。次回の理事会は9月9日だが、そこでは最新のECBスタッフ見通しが発表され、内容次第では資産購入について見直す可能性もあるとの見方も出ている。

     しかし、議事要旨に対するユーロの反応は限定的で、弱気な見方が依然として根強い。ECBは量的緩和強化を年内に発表する予定である一方、FRBが資産購入ペース縮小に着手する中、金融政策の格差がユーロドルを圧迫し続けるという。ECBはパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を3月に終了した後、代わりに通常の資産購入プロフラム(APP)の拡大などの量的緩和の強化が年内までに発表される可能性があるという。その場合、ユーロドルは年末までに1.15ドルへの下落が予想されるとしている。

     ポンドドルは戻り売りが優勢となり、1.36ドル台に値を落としている。今週に入ってリバウンド相場が見られているが、1.38ドルちょうど付近に来ている200日線には到達できていない。為替市場はドル相場の様相となっており、FRBの年次シンポジウムを経て、どう動くかが注目されるところではある。

     ポンドは今年のG10通貨の中でトップパフォーマンスの1つとなっている。ただ、今後パンデミックが緩和し、市場がそれまで隠れていたEU離脱の経済的影響を意識し始めたとき、ポンドは勢いを失う可能性があるとの声も聞かれる。労働力不足によって引き起こされている英国のサプライチェーン問題は、主にEU離脱が要因となっている。それは、EUの労働者がビザが必要となるため、英国での労働が複雑化し、コストもかかることから、不可能と感じているという。それは、商品やサービスの貿易の制限と相まって、英経済に下振れリスクをもたらすとしている。英中銀がこれらのリスクを意識し始めれば、金融政策の引き締めに躊躇し、結果として、来年のポンドは修正が迫られる可能性があるという。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

  • 各市場まちまち、あすのパウエル演説控えて調整の動き、ドル円110円台前半=ロンドン為替概況
    今日の為替 2021/08/26(木) 20:05

     ロンドン市場は、各市場がまちまちの動き。株式市場は欧州株や米株先物は売りに押され気味。ダウ先物がかろうじてプラス圏に戻しているが、大方の株価指数はマイナス圏で揉み合っている。NY原油先物は前日の上昇に利益確保の動きがみられており、67ドル台へと反落。為替市場では目立ったリスク回避の動きはみられていない。むしろ、ドル円やクロス円は小高く推移している。ドル円は110円台乗せ、ユーロ円は129円台前半から後半へ、ポンド円は151円台前半から半ばでの推移。豪ドルは原油の上昇一服を受けて上値が重い。米10年債利回りは1.35%台へと小幅上昇も、その後は続かず。明日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長演説を控えて調整の動きが入っている。

     ドル円は110円台前半での取引。東京市場での110円を挟んだもみ合いからやや上抜けており、高値を110.23レベルまで伸ばした。ただ、前日NY高値を上回ってもショートカバーの動きは限定的。足元では110円台前半で落ち着いた取引になっている。米10年債利回りが1.355%近辺へと上昇する場面があったが、その後は上昇が一服している。欧州株や米株先物は大方マイナス圏で推移している。

     ユーロドルは1.17台後半での取引。序盤は前日NY市場での上昇にやや調整が入り、1.1757レベルまで下押しされた。しかし、その後は再び買いが入り、高値を1.1778レベルまで小幅に伸ばしている。ユーロ円は129円台で堅調な動き。東京市場で129.30レベルまで軟化したあとは、買いが再開し、ロンドン序盤には129.76レベルに高値を更新した。対ポンドでの買いも入り、ユーロ相場は比較的底堅く推移している。この日発表されたドイツGfk消費者信頼感やフランス企業景況感はいずれも伸びを欠く結果だったが、目立ったユーロ売り反応はみられなかった。

     ポンドドルは1.37台前半での取引。前日NY市場で買われた後は調整売りに押されている。東京朝方につけた1.3768レベルを高値にロンドン市場では1.3731レベルまで下押しされた。ポンド円は序盤に買われて151.60近辺まで高値を伸ばした。その後は150.20台まで押し戻されて、レンジ揉み合いに。ユーロポンドは上昇。0.8550近辺から0.8570近辺へと買われた。前日NY市場での下げを戻す動きにとどまっている。ポンド関連の材料には欠けており、調整主導の値動き。

    minkabu PRESS編集部 松木秀明

  • ドル円は明日のジャクソンホールをにらんで、もみ合い続く=東京為替概況
    今日の為替 2021/08/26(木) 15:15

     ドル円は110円ちょうど前後での推移が朝から続いた。昨日の海外市場で株高から米長期金利の上昇などが見られ、ドル円は110円台を回復し、一時110円12銭まで。少し値を戻して東京朝を迎えると、東京午前中もドル買いの場面が見られ、110円10銭台を付けたが、NY市場の高値に届かず、110円ちょうど前後でのもみ合いに。

     下値しっかり感が強く、下がると買いが出る流れも、前日高値すら越えられずと、上値追いにも慎重。明日のジャクソンホール会議でのパウエル議長講演を前に積極的な取引を手控える流れとなっている。

     ユーロドルは1.1760台で、こちらも膠着、主要通貨に目立った動きが見られず。

    MINKABU PRESS 山岡和雅

  • ドル円は110円台回復 ジャクソンホール前に慎重な雰囲気も=NY為替概況
    今日の為替 2021/08/26(木) 06:06

     きょうのNY為替市場、ドル円は買いが優勢となり、110円台を回復した。21日線が109.80円付近に来ており、その水準を上回って来ているが、明日からのジャクソンホールでのFRBの年次シンポジウムを前に110円台に入ると慎重な雰囲気もあるようだ。

     リスク選好の雰囲気の広がりもあって、ここ数日のドルは戻り売りが優勢となっていたが、基本的には上昇トレンドの中にある。ただ、ジャクソンホールでのFRBのシンポジウムが近づき、27日金曜日のパウエルFRB議長によるスピーチを前に、市場はドルの扱いに躊躇している面もあるようだ。

     直近のデルタ株の感染拡大は、FRBの資産購入ペース縮小の決定を遅らせる可能性があり、ドル高の流れを妨げる可能性があるという。一方でユーロに資金を傾ける意欲もなく、ジャクソンホールを受けて一時的にドルは売られる局面があるのかもしれないが、基本的にはドル高は続くとの見方は根強い。

     ユーロドルは1.17ドル台半ばで推移。一時1.17ドル台前半まで値を落としていたものの、リバウンド相場は維持されている状況。21日線が1.1775ドル付近に来ているが、目先の上値メドとして意識される。

     9月26日にドイツの総選挙が実施される。市場からは明確な過半数を獲得する政党がない限り、ユーロに大きな影響を与える可能性は低いとの見解も出ている。過半数を確保する政党がドイツの財政支出を決定するが、ユーロ圏の財政はすでにEU復興基金によって決められており、短期的なユーロの動向はむしろ、ECBの政策期待が最も影響力を持っているという。

     ただ、選挙結果が非常に分断し、政情不安や権威が弱い連立政権が誕生する状況になれば、不安定な政治情勢がユーロに影響を与えるリスクはあるという。その意味では選挙の世論調査は注意深く監視すべきとしている。最新の世論調査では、中道左派の社会民主党(SPD)が支持率でメルケル首相の保守与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)を過去15年間で初めて抜き、首位に立った。SPDの首相候補であるショルツ財務相は次期首相候補の中で人気が最も高く、メルケル氏の後継者に浮上している。SPDの支持率は、前週比2ポイント上昇し23%、CDU・CSUは1ポイント落として22%、緑の党が1ポイント低下の18%となっており、いずれも拮抗している。

     ポンドドルは1.37ドル台半ばでの推移。一時1.36ドル台に値を落とす場面も見られたが、1.37ドル台を維持しており、リバウンド相場の流れは続いている。ただ、基本的には明日からのジャクソンホールでのFRBの年次シンポジウム待ちといった状況。200日線が1.38ドルちょうど付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。

     英中銀は現在、英国債と社債を合わせて8950億ポンドの購入枠を設定している。現在のペースで行けば、今年末にも枠は使い切る。その後は償還債券を再投資することによって、量的緩和(QE)状態は継続しつつ、その間に利上げを探る。現在の政策金利は0.1%だが、これが0.5%まで引き上げられる状態になったら、再投資を停止し、QE縮小を開始するという行程だ。英中銀は従来、QE縮小開始における金利のしきい値を1%超にしていたが、これを0.5%に引き下げている。ちなみに、この決定は金利がそれほど上昇しないという市場の憶測を促したが、英中銀が設定しているマイルストーンにポンドが今後どう反応して行くかは未知数だという。ただ、少なくとも、ECBやFRBよりは正常化は早いことは想定される。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

  • 方向感に欠ける揉み合い、弱い独Ifo指数もユーロ反応薄=ロンドン為替概況
    今日の為替 2021/08/25(水) 20:32

     ロンドン市場は、方向感に欠ける揉み合い相場となっている。米株先物や米債利回りの振幅に反応する場面が多いが、各市場とも一方向には動かず。8月のドイツIfo景況感指数は99.4と前回の100.7から大幅に落ち込んだ。新型コロナ・デルタ株の感染拡大や供給のボトルネックなどが先行きの不安材料となっていた。ただ、ユーロの売り反応はほとんどみられず。むしろ、米株先物の上昇局面で買われる場面があった。ユーロドルは1.17台前半から半ば、ユーロ円は128円台後半から129円台乗せ水準での振幅。ポンド相場には独自の材料はみられず、対ドルでは1.37台前半、対円では150円台半ばから151円手前までの振幅となった。ドル円は109円台後半で揉み合うなかで、東京市場からの下げを消している。全般にやや円売りが優勢だったが、値幅は限定的。

     ドル円は109円台後半での取引。欧州株や米株先物が振幅しつつも、下押しは浅いことで、ドル円は東京市場後半の下げを消す動きとなっている。米10年債利回りが1.30%台へと小幅上昇していることも下支え。足元では高値を109.90付近へと小幅に伸ばしている。買い優勢だが、値幅は20銭程度と限定的だった。

     ユーロドルは1.17台前半での取引。序盤の下押しでは1.1733レベルまで。その後の上昇は1.1759レベルまでだった。足元では米債利回りの上昇とともに1.1740付近へと押し戻されている。30ポイント未満の狭いレンジとなっている。ユーロ円は128.80近辺から一時129.12レベルまで上昇。その後も129円ちょうど付近に高止まりしている。対ポンドでは方向感に欠ける揉み合い。8月のドイツIfo景況感指数は99.4と前回の100.7から大幅に落ち込んだ。新型コロナ・デルタ株の感染拡大や供給のボトルネックなどが先行きの不安材料となっていた。ただ、ユーロの売り反応はほとんどみられなかった。

     ポンドドルは1.37台前半での取引。序盤に1.3707レベルまで下押しも、その後は1.3743レベルまで高値を伸ばした。ただ、前日NY市場でのレンジからは抜け出せず上値も重くなっている。ポンド円は150.45近辺に下押しされたあとは、150.94レベルまで高値を伸ばした。ただ、151円台には乗せられず、やや売り戻されている。ユーロポンドは0.8560付近で上下10ポイント程度の狭い値動きだった。ロンドン市場は材料難となっている。

    minkabu PRESS編集部 松木秀明

  • ドル円は109円台後半で落ち着いた推移続く=東京為替概況
    今日の為替 2021/08/25(水) 15:18

     25日の東京市場でドル円は109円台後半推移が続いた。前日のNY市場午前に一時109円台半ば割れを試したものの、すぐに値を戻すなど、下値しっかり感が強かったこともあり、東京市場では午前中にドル買いの動きが見られた。もっとも上値は109円87銭までと、前日高値に届かず。その後は午後にかけてややドル売りの動きとなっているが、値幅は限定的なものに。

     ドル円の上昇を受けて129円台に乗せる動きを見せたユーロ円も、その後は調整の動きが広がり、128円台後半での推移。

     ユーロ円の下げもあってユーロドルは1.1750台から昼前に1.1730台へ下落。午後はドル円などでのドル売りの動きもあって1.1740台を回復。

     総じて落ち着いた動きを見せる展開に。昨日まで買いが目立った中国人民元に調整売りが入るなど、リスク選好の動きがやや落ち着くも、大きな流れにはなっていない。

    MINKABU PRESS 山岡和雅

  • ジャクソンホールにらみドル売りが続く FRBは慎重との見方も=NY為替概況
    今日の為替 2021/08/25(水) 06:07

     きょうもNY為替市場はドル売りが優勢となり、ドル円は一時109.40円近辺まで下落する場面がみられた。100日線が109.65円付近に来ており、一時下回る場面が見られたものの現在は下げ渋り、100日線の水準を維持している。

     市場は26日から始まるワイオミング州ジャクソンホールでのFRBの年次シンポジウムに注目を集めている、タカ派なFOMCメンバーの米地区連銀総裁からは、9月FOMCで縮小開始をアナウンスし、来年の第1四半期までに資産購入を終了すべきとの声も出ている。しかし、市場の一部からは、依然として雇用がパンデミック前の水準を回復できていないうえ、足元のデルタ株の感染拡大の影響が不透明な中で、FRBはかなり慎重な対応を示すのではとのハト派な見方も強まっている。

     今年のジャクソンホール会議のテーマは「不均一な経済における経済政策」で、技術とデジタル化の進歩によって引き起こされる不均一な雇用情勢と不平等の拡大に焦点を当てることを前提としている。これは、労働市場が広範かつ包括的な利益を達成できていない限り、FRBが資産購入ペース縮小を検討する可能性は低いことを意味しているという。従って、ジャクソンホールでは資産購入ペース縮小の話題は出るかもしれないが、来年までは行動を起こさない可能性もあるとのハト派な意見も出ているようだ。シンポジウムを前にそのようなハト派を期待した雰囲気が、リスク選好のドル売りに繋がっているのかもしれない。

     なお、27日金曜日のパウエルFRB議長の講演のテーマは「経済見通し」となっている。

     ユーロドルは買い戻しが続いており、1.17ドル台半ばまで回復している。一時1.1765ドル付近まで上昇する場面がみられたが、その付近ではロング勢の利益確定売りも出ているようだ。本日の21日線が1.1780ドル近辺に来ており、目先の上値メドとして意識されるが、テクニカル勢からは、その付近での売りを推奨する声も出ている。

     今週のジャクソンホールでのFRBの年次シンポジウムを控えて、為替市場ではリスク選好のドル売りが優勢となっており、ユーロドルの買い戻しに繋がっているが、キャリー取引における、ユーロの資金調達通貨としての地位がドルに対する回復を妨げる可能性があるとの声も聞かれる。

     ユーロドルは先週末に9カ月半ぶりの安値である1.1665ドルを付けて以来、反転している。リスク選好の雰囲気改善がユーロドルの買戻しを支援しているが、ユーロの資金調達通貨としての地位が過去に見られたような回復を生み出していない可能性があるという。この日の第2四半期のドイツGDP確報値は上方修正されたが、ECBがインフレ率が予想以上に推移していることを認めるまでは、ユーロがユーロ圏の経済指標の支援を享受できるとは思えないと指摘した。

     ポンドドルは一時1.37ドル台半ばまで買い戻される場面がみられたものの、その後は1.37ドル台前半に伸び悩む展開が見られた。200日線が1.3795ドル付近に来ているが、いまのところは、その水準を試す動きまでは見られていない。

     きょうは英産業連盟(CBI)が8月の英小売販売量を発表していたが、予想を大きく上回り、2014年12月以来の増加となった。注文数の増加も過去最高を記録している。しかし、パンデミックとEU離脱によるサプライチェーンの混乱と労働者不足が英流通業の重石となっているようだ。強い小売のデータではあるが、発表元のCBIはEU離脱後の新移民規則が問題を引き起こしており、企業側は離脱に伴うEUの労働者に取って代わる人材を確保できないと警告している。在庫水準が過去最低に達しており、輸入浸透率も低下が見られる中、運用上の課題が依然として深刻な兆候が見られているという。

    ※輸入浸透率
     国内供給量に占める輸入品の比率。輸入量÷(国内生産量+輸入量ー輸出量)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

  • まちまちの動き、商品高も欧州株は冴えず ドル円109円台後半=ロンドン為替概況
    今日の為替 2021/08/24(火) 20:23

     ロンドン市場は、まちまちの動きとなっている。中国などの景気回復期待で原油高や鉄鉱石が急騰。豪ドルなどオセアニア通貨、加ドルなど資源国通貨は堅調に推移している。その一方で、欧州通貨や円相場は方向性に欠ける動き。ドル円は109円台後半での上下動。ユーロドルやポンドドルは序盤に買いが先行したあとは、売り戻しに押されている。ユーロドルは1.17台前半、ポンドドルは1.37台前半での振幅。欧州株は買い先行も、次第に売りに押されており、ユーロ円やポンド円は当初の上げを削り、安値を広げている。ユーロ円は129円台乗せから128円台後半へ、ポンド円は151円近辺まで買われたあとは150円台前半まで下押しされた。第2四半期ドイツGDP確報値は前期比+1.6%と、速報値+1.5%から上方改定されたが、目立ったユーロ買い反応はみられなかった。豪ドルは堅調。対ドルは0.72台半ばへ、対円は79円台半ばへと上昇。NZドルも中銀総裁補佐が利上げについて言及し、対ドル0.69台半ば、対円76円台乗せへと買われている。原油高を受けてドルカナダは1.26台前半へと下落、カナダ円は一時87円台乗せ。

     ドル円は109円台後半での取引。前日に110円台を維持できず反落した流れを受けて、当虚朝方には109.64レベルまで安値を広げた。しかし、その後は下げ一服となり、ロンドン朝方には109.88レベルまで買い戻しが入った。欧州株は買い先行で取引をスタートしたが、次第に上値が重くなっている。また、米10年債利回りも1.27%台から一時1.25%台へと低下。ドル円は再び上値が重くなり、109.70近辺で取引されている。

     ユーロドルは1.17台前半での取引。前日NY市場で買われたあと、きょうは調整の動きに押されている。ロンドン朝方の1.1740台から一時1.1727レベルまで下押しされた。足元では下げも一服揉み合いに。ユーロ円は上に往って来い。129.03レベルまで買われたあとは、128.66レベルまで下落。欧州株が次第に上値重くなる動きに、ユーロ円も売りに押された。第2四半期ドイツGDP確報値は前期比+1.6%と、速報値+1.5%から上方改定されたが、目立ったユーロ買い反応はみられなかった。

     ポンドドルは1.37台前半での取引。東京午後には一時1.3748レベルと、前日から一段と上昇する動きをみせた。その後は売り戻しに押されて、一時1.3694レベルまで本日の安値を広げた。ただ、すぐに1.37台前半に戻して揉み合いとなっている。テクニカル指標である10日線に上値を抑えられる形となった。ポンド円は上に往って来い。ロンドン朝方には151.01レベルまで買われたが、その後は売りに押されて150.29レベルまで反落。方向性に欠ける上下動だった。ユーロポンドも0.8540台から0.8570近辺で神経質に振れている。

    minkabu PRESS編集部 松木秀明

  • ドル円は109円台後半でしっかり=東京為替概況
    今日の為替 2021/08/24(火) 15:25

     ドル円は109円台後半でしっかりとした動き。日経平均をはじめ、アジア株式市場が総じて上昇。とくに週明けから買い戻しが目立つ香港ハンセン指数や中国本土株に買いが目立っており、ドル円、クロス円を支える形に。昨日海外市場では、リスク選好の動きが円売りよりもドル売りに作用してドル円が110円台から値を落としたが、この時間帯は円売りの動きが強まった。

     ユーロドルは1.1740台での推移。昨日のドル売り基調の中で1.17台半ばが重くなり、朝も1.1748前後までとなったことで、午前中にいったん調整が入るも1.1734前後まで。午後は再び1.1740台に。

     ユーロ円は午前中ユーロドルの重さもあり、128ん80銭前後での振幅となったが、午後に入ってドル円の上昇に加え、ユーロドルも買われたことで129円台を付けるなど、堅調な動きに。株高の動きなどもクロス円全般の買いを支えている。

     リスク選好の動きが強まる中で、豪ドル円など資源国通貨の対円での買いも目立っている。午前中は79円03銭前後と、若干調整の場面も、午後に入って買いが強まり79円台半ばをトライする動きに。

    MINKABU PRESS 山岡和雅

  • 株高、原油高でドル安が優勢に FRBは慎重な対応を示すとの見方も=NY為替概況
    今日の為替 2021/08/24(火) 06:09

     きょうのNY為替市場はリスク選好の雰囲気が広がった。株高、原油高の中で為替市場はドル売りが優勢となり、ドル円は戻り売りに押された。ロンドン時間には円安で110円台を回復していたが、109円台に伸び悩んだ。本日の21日線が109.80円付近、100日線が109.65円付近に来ているが、その間の水準での推移となった。

     市場は26日から始まるワイオミング州ジャクソンホールでのFRBの年次シンポジウムに注目を集めており、年内の資産購入ペース縮小開始を示唆するものと期待されている。タカ派なFOMCメンバーの米地区連銀総裁からは、9月FOMCで縮小開始をアナウンスし、来年の第1四半期までに資産購入を終了すべきとの声も出ている。

     しかし、デルタ株の感染拡大の影響が不透明な中で、FRBはもっと慎重な対応を示すのではとの見方も根強い。シンポジウムを主催するカンザスシティ連銀が対面からテレビ会議に突如切り替えたことも、FRBがデルタ株に注意を払っている証拠との見方も出ているようだ。きょうは、それが米国債利回りとドルロングの調整に繋がっているのかもしれない。27日金曜日のパウエルFRB議長の講演のテーマは「経済見通し」となっている。

     ユーロドルは買い戻しが優勢となった。1.1750ドル付近まで一時上昇したが、目先の戻りポイントとしては、本日1.1780ドル付近に来ている21日線の水準が意識される。ただ、ユーロ自体の材料は特になく、専らドルの動向がユーロドルを左右している。

     ECBの慎重姿勢はFRBや英中銀よりも長期化するとの見方から、ユーロドルへの弱気な見方は根強く、1.15ドルに向かって前進するとの予想は依然として多い。ただ、FRBが市場の期待ほどタカ派ではないことが確認されれば、1.15ドルへの到達には紆余曲折も予想されるとの見方もあるようだ。

     ポンドドルも買い戻しが優勢となり1.37ドル台を回復。対ユーロでもポンドは買われた。為替市場でポンドは景気敏感通貨との位置づけが強く、本日はそれが反映した格好。フィボナッチ38.2%戻しの水準が1.3750ドル付近、その上は200日線が1.3795ドル付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。

     ロンドン時間に8月の英PMIが発表されていたが、製造業、サービス業とも予想を下回った。サプライチェーンと労働力不足の問題で、英民間部門の景気回復に減速が示された格好。ただ、労働市場については1998年の統計開始以来、最も急速な雇用拡大を示していた。しかし、英国ではパンデミック以来、感染の封じ込め措置が拡大しているものの、最近の症例数の再増加傾向が、特に消費者による支出を圧迫していることに加えて、労働力不足と供給問題が成長に打撃を与えていることが示された。ただ、きょうのところは、市場の英中銀の出口戦略への期待に変化は与えていない模様。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

  • 円安・ドル安と株高でリスク選好の動き、ドル円110円台=ロンドン為替概況
    今日の為替 2021/08/23(月) 20:21

     ロンドン市場は、円安・ドル安の動き。週明けの欧州株が米株先物とともに堅調に取引されており、加えてNY原油先物も大幅に上昇。リスク選好の動きが広がっている。今週金曜日にはパウエルFRB議長のジャクソンホール演説が注目されている。早期のテーパリング開始が確認されることが期待されている。一方で、今回のジャクソンホール会議が、新型コロナ感染拡大のためにオンライン形式で27日のみの短縮開催となったことで、市場にはテーパリングについてより慎重になるのではとの思惑も。この日発表された8月のユーロ圏や英国のPMI速報値は、いずれも7月から水準が低下した。特に、英非製造業の伸びが鈍化したことで、一時ポンド売りの反応もあった。しかし、リスク選好ムードが広がるなかで、売りは吸収されている。

     ドル円は110円台前半での取引。週明けの欧州株や米株先物、NY原油先物などが堅調に推移しており、リスク選好ムードがドル円相場の上昇を後押ししている。110円台に乗せると高値を110.10近辺へと伸ばしている。米10年債利回りは一時1.28%台に上昇した。

     ユーロドルは1.17台前半での取引。序盤に1.1710割れ水準まで下げたあとは、買いが優勢となっている。高値を1.1733レベルまで伸ばした。ユーロ円はリスク選好の円売りで買いが継続。128.70近辺から129.10近辺へと買われている。対ポンドでは買いが先行したが、その後は売り戻しと上下動。この日発表された8月ユーロ圏PMI速報値は、製造業が61.5、非製造業が59.7といずれも前回7月からの水準を下げた。ただ、水準自体は引き続き高水準を維持している。

     ポンドドルは1.36台後半での取引。序盤に1.3630台まで下押しされる場面があったが、その後は持ち直しており、高値を1.3680近辺へと伸ばしている。ポンド円は150円を挟んだ水準から買われて、150.60近辺へと高値を伸ばしている。ユーロポンドは上下動。0.86手前水準まで買われる場面があったが、その後は0.8570台へと反落している。8月の英PMI速報値では、非製造業が55.5と前回7月の59.6から大幅に落ち込んだ。製造業は60.1と前回60.4からの低下は小幅で、事前予想は上回っている。

    minkabu PRESS編集部 松木秀明

  • 午後もドル安と円安が継続、NZドルは封鎖延長で上昇一服=東京為替概況
    今日の為替 2021/08/23(月) 15:27

     東京外為市場、米国株先物の時間外取引や日経平均株価が大きく上昇し、アジア株が総じて堅調に推移する中で、午後もリスクオンのドル安と円安の地合いとなった。ドル円は東京序盤に本邦企業による実需のドル買い観測などで109.93円付近まで上昇したあと、いったん伸び悩んだが、終盤には109.96付近まで上値を伸ばした。
      
     NZドルは午後に入って上昇一服。オセアニア市場でNZドル/ドルは0.6812ドル付近、NZドル円は74.73円の本日安値をつけた後、全体相場がリスク選好ムードとなる中で、東京中盤にそれぞれ0.6856ドル付近、75.32円付近まで上昇した。しかし、13時から行われたニュージーランド首相の会見において、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために全国規模で実施中のロックダウン(都市封鎖)の延長が公表され、悪材料視された。
     
     ユーロドルは正午過ぎに1.1724ドル付近の本日高値をつけた後、上昇一服の様相となっている。1.1720ドル前後のもみ合いとなっており、ドイツにおける本日の新型コロナウイルスの新規感染者や直近7日間の発生率が6月初旬以来の最高と伝えられたことが、ユーロの重しになっているようだ。
     
     豪ドルは朝安後に上昇に転じ、午後も堅調地合いを維持している。22日に現地メディアでモリソン豪首相が新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、「ゼロコロナ」撤廃など政策変更の意向を表明し、豪ドル売り優勢で週明けの取引を開始した。ただ、全体相場が良化していることに加え、中国株の上昇も好感されたことで豪ドル安は一時的となり、午後はそれぞれ0.7166ドル付近、78.76円付近まで強含んだ。

     日経平均株価は大幅反発。終値は前営業日比480.99円高の2万7494.24円となった。
      
     午後3時10分現在では、ドル円は1ドル=109.95円前後、ユーロ円は1ユーロ=128.81円近辺、ユーロドルは1ユーロ=1.1715ドル前後で取引されている。

    MINKABU PRESS

  • ドル円は下げ一服 いずれにしろ、ジャクソンホール待ち=NY為替概況
    今日の為替 2021/08/21(土) 06:05

     きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入ってやや買い戻しが出て109.80円近辺に上昇。一時109.60円近辺に値を落としていた。きょうは米株が反発したことでドル円も追随していた模様。

     市場にはデルタ株の感染拡大や中国経済の減速などへの警戒感が広がる中で、ドル円にも戻り売りが広がっているが、FRBの資産購入ペース縮小開始への期待を背景としたドル高がドル円の下値をサポートしている。週末ということもあり、来週8月26ー28日にワイオミング州ジャクソンホールで開かれるFRBの年次シンポジウム待ちといった雰囲気で、ドル円は動意薄の展開が見られている。

     市場の一部では、「この先数カ月はドルと米国債利回りは上昇の可能性がある。FRBが出口戦略を模索する過程で米国債利回りが上昇する一方、世界経済の成長は鈍化が予想される。それはドルにとって、逃避買いを含めて二重の追い風となる」との声も聞かれる。一方、ドルは上記のシナリオを過度に織り込んでいる節もあり、もし、FRBが資産購入ペース縮小に動くとしても、慎重姿勢を強調し、時間をかけた緩やかな縮小を打ち出せば、逆にドル売りにつながるとの声も出ている状況。

     いずれにしろ、ジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演待ちといった雰囲気だ。

     ユーロドルは一時1.17ドル台を回復。今月に入ってから再び下げ幅を拡大する動きで、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは34と下げ過ぎの基準である30に接近している。本日は値ごろ感の買いが入っているようだ。

     ECBの根強い慎重姿勢もあって、ユーロはキャリー取引における調達通貨という新たな地位を築き上げようとしている。それは市場にリスク回避の雰囲気が広がった場合、ユーロ高に繋がる可能性があるとの声も聞かれる。ただ、ユーロドルが一時的に上昇したとしても、それはあくまで自律反発の域は出ず、1.17ドル台半ばまでの上昇が限界だという。再び進行方向は1.16ドルに向かい、9月には1.15どるまで下落する可能性があるとしている。もっとも、リバースヤンキースとして知られるユーロ建債券を発行する米企業にとっては有利に働くという。

     ポンドドルは売りが優勢となり、1.36ドル割れを試す場面がみられた。200日線を下放れる動きが出ており、下値警戒感を高めている。1.36ドル台を維持できるかが目先の注目ポイントだが、目先の下値メドとしては、7月安値の1.3570ドル付近が意識される。

     EU離脱が英国の期待されるインフレ減速を抑制するのであれば、英中銀の引き締めが予想され、ポンドは上昇の可能性があるとの見方も出ている。感染拡大の混乱の中で、英国がEU離脱に取り組んでいることをわれわれは忘れがちだという。インフレ上昇は一時的という英中銀の見解は理にかなっているが、EU離脱に伴う人員不足が賃金と価格を押し上げることにより、他国よりもインフレが緩和されない可能性がある。これにより、英中銀はインフレ抑制に更に積極的になり、ポンド高につながる可能性があるという。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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