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>>10
② 係争を予防するため
保険には遺産相続のいざこざを防ぐ効果もあります。死亡保険金は現金や不動産、株などの相続と違って、遺産分割協議(法定相続人全員の承諾を得ること)が不要です。事前に受取人を決めておけば、確実におカネが渡る仕組みになっているのです。ただ、これも大富豪の方々は遺言を活用される人が多いため、この役割を満たしていることが多いです。
③ 相続税のキャッシュがわりとして
3つ目の相続対策は、相続税を支払うキャッシュとして死亡保険金を利用することです。これは一部の大富豪でも行っているかもしれません。
不動産など現金化しづらい遺産を相続するとなると、どうしても金策が必要になります。自分が死んだ直後だというのに、残された家族が銀行を回って頭を下げる姿を想像するというのも悲しいものがあります。死亡保険金なら申請から1週間くらいで振り込まれますので、当面の生活費にもなります。
と、ここまでキャッシュさえあれば保険は要らないという話をしましたが、日本人が世界から見ても非常に高額な保険料を払っている事実に戻りましょう。
■ 保険は人生で2番目に高い買い物
結論を言えば、自分で資産を築いていく覚悟があるなら保険を解約する選択肢もあると思います。毎月2万円の保険料だとすれば40年間で約1000万円。なかには2000万円近く支払っている世帯もあります。保険は家についで人生で2番目に高い買い物と言われるゆえんです。
それだけのおカネを使うなら、自分で毎月2万円を積み立てして資産運用をするなり、まだ若いのであれば自己投資に回したほうが将来のリターンは大きくなる可能性があります。そもそも健康保険料はすでに払っているわけですからね。
仮に積み立て型の保険を選んだとしても長い人生ですから、いつまとまったおカネが必要になるかわかりません。そのとき途中解約したら利回りが生まれるどころかマイナスになるケースがほとんどです。もっと大局的にみれば、保険会社は顧客から集めた保険料を元手に投資をしておカネを増やしています。それがいいか悪いかの次元ではなく、もしそうであるなら自分で運用したほうがいいのではないかと、少なくとも投資マインドが強い人たちの中にはそう思っている人もいます。
通りすがりのAさん 2016年5月2日 14:36
>>9
もっと身近な例で説明しましょう。たとえば、最新のパソコンを買うにあたって一括で買えるまでおカネを貯めるか、ローンを組むかを考えたとき、そのパソコンを買うことで本体価格と利息を合わせた額以上に収入が増えると想定できるなら、ローンで買うべきでしょう。
一括払いにこだわることで機会損失につながりはしないかというところまで思慮できるかが肝心です。
無責任なことは言いたくありませんが、やはりおカネを本気で増やしたいなら資金が乏しいうちだろうと、資金が積み上がってきた後だろうと、ローンなり担保なりを使って、リスクの許容範囲で「背伸び」をうまく使い、キャッシュがキャッシュを生む状況をいち早く作り出すことが重要だと思います。
■ 3.保険には入らず、生きるのに必要な資産をつくる
●一般人は、保険に勧められたので入る
●小金持ちは、保険に相続対策で入る
●大富豪は、保険に興味がない
日本は世界でも有数の保険大国です。生命保険文化センターの調べでは、1世帯平均の年間保険支払料は52.6万円。また、生命保険協会の統計によると、2011年に世界で支払われた生命保険料の2割は日本人が占めたそうです。
ただ、私がプライベートバンカーになって真っ先に気づいたのは、大富豪は保険にほとんど興味を示さないことです。考えてみれば当然で、保険とは万が一のときに本人や家族が生活に困らないための防護網です。潤沢にキャッシュを持っている大富豪には関係ありません。もし、お知り合いに保険の営業マンがいたら聞いてみてください。小金持ちの顧客はやたらと多くても、大富豪はほとんどいないはずです。
小金持ちが生命保険に入る理由に相続対策があります。大別すると3つあります。
① 税金対策
死亡保険金には非課税枠が存在します。具体的には「500万円×法定相続人の数で、相続人が3人なら1500万円分までの死亡保険料は相続税の対象になりません(現金で1500万円相続するより、死亡保険金として相続するほうが税金を考えるとプラス、ということ)。ただ、数十億円規模の資産をもっている人からすれば、あまり大きな効果はありません。