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>>13573

続き2
■原価もとに算出 ガラパゴス状態

これに対して日本では政府が価格を決める。もし類似の薬が販売されていれば、その価格を基準にして決める。海外で販売されている場合も参考にされ、このケースでは治療効果や革新性が認められた価格に近くなる。ただ、今回のアンジェスのように似た薬がなければ、製造原価をもとにはじく。

この「原価計算方式」の制度は日本にしかない。世界に先駆けて日本で画期的な薬の発売を申請すると、グローバルにみて比較するものがないという理由で安くされてしまう――。技術進歩のスピードが増し、画期的な薬を生みだすチャンスが広がっているのに製薬会社の不安が増す。

新興バイオ企業の幹部はコラテジェンの価格を聞いてこう思った。「世界で真っ先に日本で販売しようとするメリットがない、と感じた企業は多いのではないか」

製薬会社でつくる日本製薬工業協会は、こうした薬価制度を批判している。「原価計算方式は医薬品の価値を適切に反映していない」。海外の製薬団体も日本に制度の見直しを求めている。薬価のあり方としてはガラパゴスの状態だ。