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>>658

一般的には長い年月かかるワクチン開発

ワクチン開発に詳しい東京大学医科学研究所の石井健教授によりますと、ワクチンの開発には一般的に10年単位の長い年月がかかるということです。

基礎研究を何年も続けたうえで、非臨床試験という細胞を使った試験管レベルでの実験や動物を使った実験を積み重ねて、人に接種するワクチンを作ります。

続いて実際に人に投与して安全性や有効性を確かめる臨床試験を3段階で行うことが世界的な基準となっています。

臨床試験は、
▽数十人程度の少人数に接種して主に安全性を確かめる第1段階
▽数百人に接種して有効性を詳しく確かめる第2段階
▽数千人の規模で接種して、さらに検証する第3段階
の順で行われ、3つの段階で安全性と有効性を確認したうえで、国による審査で承認されたものが製品化されます。

一連の研究、開発で早くても5年、長いものでは20年から25年かかるほか、動物実験の段階で効果があるとされても、その後の臨床試験で人への有効性や安全性が十分ではないと判断され、開発が中止になるケースもあり、数多くの研究の中から実用化にこぎ着けるのはわずかだとされています。

新型コロナウイルスのワクチン開発は、異例のスピードで進んでおり、石井教授は「通常、感染症のワクチンを開発する場合、感染症を防御できることを動物を使った実験で確認しなければいけないが、各国が同意して、動物の実験なしで人での臨床試験が始まっている。3つの段階の臨床試験も、1つが終わってから次に取りかかるのではなく、同時に進めることで早く開発しようと世界中が努力している」と話しています。

NHK

  • >>659

    専門家「臨床試験開始はゴールではなく始まり」

    ワクチン開発に詳しい東京大学医科学研究所の石井健教授は、新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験が国内で初めて、大阪で始まることについて「臨床試験が始まったことはゴールではなくて始まりと言える。プロトタイプ(=原型)を人に投与して、安全性はもちろんのこと、効くのか効かないのかを最終的に見極める実験が始まった段階だ。臨床試験で最も重要なのは安全性をとことん見極めることだ」と話し、期待が先行することに警鐘を鳴らしました。

    また、DNAワクチンは、これまでに実用化されたことがない新しい技術だとしたうえで「安全性の危惧が指摘されたこともあったが、動物用の医薬品としては承認され、いまはワクチン自体の安全性は問題ないとされている。ただ、本当に感染を防御できるだけの免疫を誘導できるのかや、何千万人もの人に投与する大量生産ができるのかが、これから問題になる」と指摘しました。

    NHK