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[ドバイ ２１日 ロイター] - アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）は２１日、新たなアラビア語の人工知能（ＡＩ）「ファルコン・アラビック」を発表した。湾岸諸国では、ＡＩ技術開発の競争が加速している。

世界的なＡＩ大国の地位を目指すＵＡＥは、米国との強い関係を生かした先端技術へのアクセス確保に向け、数十億ドル規模の投資を行ってきた。

ＵＡＥを訪問していたトランプ米大統領は先週、両国が締結した協定により、ＵＡＥが米企業のＡＩ向け先端半導体を購入できるようになったと明らかにした。

「ファルコン・アラビック」を開発したアブダビの先端技術研究評議会（ＡＴＲＣ）は声明で、「高品質なネーティブのアラビア語データセット」を通じ、アラブの言語的多様性の網羅を目指すと強調。ＡＴＲＣの事務局長は「今日のＡＩにおけるリーダーシップは、規模の追求ではなく、強力なツールを有用で使いやすく万人のものにすることだ」と述べた。

ＡＴＲＣはまた、「ファルコンＨ１」モデルも発表。従来は高度なシステム運用に必要とされていた計算能力や技術的専門知識を削減することで、米メタ（旧フェイスブック）や中国アリババなどの競合を上回る性能を持つと主張している。


サウジアラビアも今月、ＡＩ技術とインフラを開発・管理する新会社を設立。世界で最も強力なアラビア語の大規模言語モデルの提供を目指している。