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てくのふぁんだの掲示板

【6】 相場局面


1. 金融相場 (強気相場前段)

(1) 特徴
 ・ 景気後退期に始まる上昇相場。
 ・ (分子である)業績は減益予想であるから、株価に対して
  マイナスに働く。
 ・ だが、金利低下・金融緩和により、(分母)である金利は
  プラスに働く。

(2) 要因
 ・ 金利低下により、
  ① 株式の債券に対する相対的魅力が改善する。
  ② 企業の借入コストの低下により、事業採算が改善する。
 ・ 金融緩和により、
  ① 余分に供給された資金が金融市場に流入する。
  ② 企業が資金を得やすくなる。

(3) 牽引銘柄
 ① 金融関連株 (銀行・証券・損保、等)
  ・ 資金調達コストが先行して引き下げられるメリットがある。
  ・ 手持ちの債券の含み益が増大する。
  ・ 債券・株式の現物売買が増え、先物市場での商い量が急増
   し、その取扱手数料が増える。
  ・ ファイナンスも活発になり、引受手数料も急増する。 
 ② 財投関連株 (建設・住宅・土木、等)
  ・ 財政支出の拡大による、インフラ計画の着工。
  ・ 住宅ローン金利引き下げにより、新規住宅着工件数の増加。
 ③ 公共サービス関連株 (電力・瓦斯・鉄道・空運・通信、等)
  ・ 不況抵抗力が強い。
  ・ 借入過多の体質であるため、金利低下のメリットは格段に
   大きい。
  ・ 資本規模が大きく株価水準が低いため、流動性も高く、
   金融相場において、機関投資家が最も注目するグループで
   ある。
 ④ ディフェンシブ銘柄 (食品・薬品、等)
  ・ 不況抵抗力がある。


[以上、投稿NO. 2 『・・・大全』第2部第2章 より抜粋]