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てくのふぁんだの掲示板

【7】 エリオット波動

2. 波動ごとの特徴

(1) 強気相場

 ① 第1波 (衝撃波)
  ・ 主に売方の買戻しや目先筋の打診買いなどで発生。
  ・ 状況的にはマイナス要素が多く、マーケット心理は
   総じて弱気。
  ・ 新たな強気相場が始まったと認識されることはなく、
   下落基調が続いている中での単なる戻り局面と見なさ
   れることが多い。
  ・ 第1波は3つの上昇波の中で最も短くなる傾向が強い。

 ② 第2波 (修正波)
  ・ 弱気筋が再び自信を取り戻して活気づく部分。
  ・ ファンダメンタルズが弱いことに変化はなく、マス
   コミの論調も弱気。
  ・ 第2波ではジグザグ型のような急落パターンが生じや
   すく、弱気トレンドが再開されたように見える。
    第1波の上昇分の殆どを戻してしまうことも多い。
  ・ だが第1波の底を下回ることは決してない。

 ③ 第3波 (衝撃波)
  ・ 非常に強力な波であり、強気相場入りが誰の目にも
   明らかとなる。
  ・ 通常は、3つの上昇波の中で最も長い。
  ・ 第1波の高値を突き抜けた時点で、ダウ理論における
   買いサインが発生し、新規の買方の参入に弱気筋の踏み
   上げも合わさることで、売買高も急激に膨らむ。
  ・ この段階ではファンダメンタルズも良好となっており、
   強気相場はますます正当化されてくる。
  ・ 第3波では市場の殆ど全ての株が一様に上昇する傾向が
   強い。

 ④ 第4波 (修正波)
  ・ 利益確定の売りと出遅れてきた参加者による買いが拮抗
   する局面。
  ・ トライアングルや複合型などの複雑な修正波となる傾向
   があり、見分けにくい場合が多い。
  ・ 第4波の高値が第3波の高値を突き抜けることも珍しくな
   く、それを第5波と間違えて解釈してしまう可能性もある。
  ・ ダイアゴナル・トライアングルの場合を除き、第4波の底値が第1波の
   高値と重なることは決してない。


[以上、投稿NO. 2 『・・・大全』第4部第5章 より抜粋]