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てくのふぁんだの掲示板

【6】 相場局面


2. 業績相場 (強気相場後段)

(1) 特徴
 ・ 金利は上昇傾向、業績は増益かつ上方修正基調にある。
 ・ 業績相場が進行する条件は、
  「業績回復のプラス要因が金利上昇のマイナス要因より大きい」
  こと。
 ・ 業績回復のプラス要因が、金利上昇のマイナス要因と等しく
  なった時点で、業績相場は終わる。
   この業績相場の終点が、相場の天井。
   景気のピークの前に業績相場は終わる。
 ・ 金融相場に比べて、株価指数の上昇率は鈍い。

(2) 業績相場前半の牽引銘柄
 ○ 素材・市況産業
    (繊維・紙パルプ・硝子・セメント・鉄鋼・非鉄、等)
  ・ 景気後退期に大きく売られたため、株価反発の余地が
   大きい。
  ・ 景気拡大が始まると市況の上昇が起こり、素材・市況
   産業に属する企業に大きな恩恵が及ぶ。
  ・ 素材・市況関連株には損益分岐点の高い企業が多いため、
   景気回復から受ける相対メリットが大きい。
  ・ 財務内容に優れ増益を継続するような優良株よりも、
   むしろ景気変動の影響を受けやすい損益分岐点の高い企業
   や、業界の三番手に位置するような限界的な銘柄の方が、
   投資効果が高いことが多い。

(3) 業績相場後半の牽引銘柄
 ① 加工産業 (機械・電機、等)
  ・ 景気拡大が長期化するにつれて民間設備投資が伸びてくる
   から。
 ② 規模別では大型株の動きが鈍化して、中・小型株の相対
  パフォーマンスが向上してくる。


[以上、投稿NO. 2 『・・・大全』第2部第2章 より抜粋]