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バリュー株やアジア株選好も、FOMC後の最善の投資を専門家が伝授
1/27(木) 14:48配信

(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は1982年半ば以来の高インフレと闘うため、利上げの準備が整っていると表明した。これを受けてストラテジストからは、投資に関する最善のアイデアが挙がっている。アジア株や質の高い小型株を選好したり、利回り曲線のフラット化に着目する手法などだ。

割高なテクノロジー株など世界の株式について、ボラティリティーがさらに高まると警告する人もいれば、ドル高や債券利回り上昇を見込む人もいる。

26日の取引で米国株は一時の上げを消して反落し、米国債利回りは急上昇した。市場はパウエル議長の発言をタカ派的と受け止めている。

パウエル議長、3月利上げ支持を示唆-毎会合での利上げ排除せず

今回のFOMC後の世界市場について、ストラテジストの見方は以下の通り。

バリュー株を選好

コメリカ・ウェルス・マネジメントのジョン・リンチ最高投資責任者(CIO)は「FOMCのニュースを受け、市場金利と株式は安定化に向かうとみている。多くの点で売られ過ぎの状況となっており、世界の循環的な回復と段階的な金利上昇がバリューおよび質(収益性)の高い小型株のほか、エネルギーや金融、工業、素材といった景気敏感セクターの支援材料になると期待している」と述べた。

アジアに逃避先模索

GAMインベストメント・マネジメント(チューリヒ)のポートフォリオマネジャー、ジアン・シー・コルテシ氏は電子メールで、割高なグロース株は「金利上昇でバリュエーションが損なわれかねず」、引き続き「脆弱(ぜいじゃく)」な見通しだとしながらも、「アジア株は地域の比較的良好な金融状況が下支えする可能性がある」とコメント。「多くのアジア市場ではインフレ圧力が比較的弱めで、米国ほど金利を上げる必要はなさそうだ」との見方を示した。

利回り上昇、利回り曲線フラット化へ

ウェルズ・ファーゴのマイク・シューマッハー氏らストラテジストはリポートで、「この日のFOMC会合で、米国債利回り上昇と利回り曲線のフラット化、ドル高への当社のバイアスが裏付けられた。声明に加え、特にパウエル議長の会見での発言はかなりタカ派的で、0.5ポイント利上げと毎回の会合での利上げの可能性に扉を開いた」と分析。この日の会合を巡る「タカ派的サプライズを踏まえれば、一段の利回り曲線フラット化とドル高が短期的に見込まれる」と予想した。

ドルに強気

マネックス・ヨーロッパの為替分析責任者、サイモン・ハーベイ氏は「米国債利回り上昇で、外為市場でドル以外に目を向ける口実を見つけるのは困難になった。記者会見で量的引き締めの時期やペース、規模はほぼ明示されなかったものの、会合前に織り込まれていた年内に4回の見通しを上回る利上げ軌道が示唆されたため、金融市場は既に打撃を受けている」と語った。

ボラティリティー上昇か

インディペンデント・アドバイザー・アライアンスのクリス・ザカレリCIOはリポートで、株式市場には「金利上昇のほか、米連邦準備制度の資産購入プログラムがこの2年もたらしてきた追い風がなくなること」が特に弱材料だとした上で、「米経済はリセッション(景気後退)を免れ、株式の強気相場は年内続くと考えているが、今月に入り既に目にしたボラティリティーが今後数カ月で高まると懸念しており、短期的に注意が必要だ」と説明した。

最高7回の利上げも

バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチの世界経済担当責任者イーサン・ハリス氏は今回のFOMC会合について、「市場の想定よりも大幅な利上げが必要になる可能性が高いとの当社の見方が裏付けられた」とリポートで指摘。

「市場は今年6ー7回の利上げを想定する可能性が高いとわれわれは引き続き考えており、顧客にそのようなポジションを取るよう勧める。米金融当局の今の『謙虚』で『機敏』な政策設定アプローチからみて、市場が3月の0.5ポイント利上げを織り込めば、当局はそれに従うとわれわれは予想する」とした。

FOMC、市場の想定より大幅な利上げ必要になる公算-BofA

原題:Here Are the Market’s Top Trades After a Hawkish Powell (2)(抜粋)

(c)2022 Bloomberg L.P.