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「FRBと戦うな」、米高格付け債の買い手が慎重姿勢強める
1/13(木) 10:44配信

(ブルームバーグ): 1月の社債発行シーズンが本格化する中で、安全性が比較的高いとされる社債への飽くなき投資需要がついに軟化し始めた。

12日には5社が米高格付け債市場で起債した。前日には企業が計152億ドル(約1兆7400億円)の起債を実施し、新発債コンセッション(プレミアム)は平均で9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に高まった。ブルームバーグの集計データによると、これは昨年の平均の4倍強。

12日発表の米消費者物価指数(CPI)は、3月の米利上げ開始観測を裏付ける内容で、米金融当局のタカ派転換は受注や価格プレミアムを圧迫する恐れがあると、ブレッキンリッジ・キャピタル・アドバイザーズの調査担当共同責任者、ニコラス・エルフナー氏は指摘。「一言で言えば、米連邦準備制度理事会(FRB)と戦うな」ということだと同氏は電子メールで述べた。

金利上昇に先回りする企業の動きを背景に、過去6営業日で高格付けの新発債870億ドル余りが起債された一方、受注は発行額の2.1倍に縮小。発行体企業の間では通常従順な投資家層から積極的な価格設定を引き出すことができるとの自信は損なわれつある。中堅企業に特化した投資会社メイン・ストリート・キャピタルは11日、市場環境を理由に3億ドルの起債計画を撤回した。

原題:

‘Don’t Fight the Fed’: High-Grade Debt Buyers Turn More Cautious(抜粋)

(c)2022 Bloomberg L.P.