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妖精のbar!の掲示板

>>3043

実は、RIZAP関連事業の売り上げが全体に占める比率は2割程度にとどまる。相次ぐ買収による事業の多角化で売り上げ規模が拡大し、RIZAPの戦線は伸びきった。抱え込んだ不採算企業の整理で19年3月期は193億円の最終赤字になった。

化粧品販売のジャパンゲートウェイは1月に売却し、娯楽事業のSDエンターテイメントは18年12月に一部事業を売却した。RIZAPは「緊急性の高い構造改革は19年3月期のうちに完了させた」と宣言し、20年3月期は黒字転換を計画する。営業損益で32億円の黒字、最終損益で5億円の黒字を予想する。

目標達成に向けて具体的な施策も打ち始めた。瀬戸健社長が「健康につながる点をアピールしていく」と話すジム事業は、生活習慣病などの専門知識を持つトレーナーらを育成する。健康面で不安を抱く人へのケアを充実させ会員獲得にもつなげる。「健康経営」を標榜する法人もRIZAPのターゲットだ。

本業以外も立て直しを進める。首都圏地盤のアパレル店「アンティローザ」は(ネットと実店舗を結ぶ)オムニチャネルを進める方針だ。19年3月期は7億5000万円の営業赤字で、収益の多角化により黒字転換を目指す。CD販売のワンダーコーポレーションは運営する店舗にライブイベントを誘致。関連ビジネスで収益をあげる。

6月の株主総会。登壇した瀬戸社長は「今期赤字というのは絶対にありえない」と株主に宣言した。4~6月期は営業黒字に転換し最初のハードルはクリアした。下期にかけて黒字を積み重ねていけば、最終損益の黒字化も見えてくる。

ただ、想定外の事象は起きる。リストラを完全に終えていないグループ企業の損失や、損失を伴う事業売却を余儀なくされる可能性もある。マネックス証券の益嶋裕氏は「本当に黒字が達成できるのか、市場は引き続き注視している」と話している。