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9年先への備忘録2の掲示板

>>2883

 沖縄防衛局によると、この1年間で基地建設事業に投じた費用は約1471億円。2014年に小野寺五典防衛相(当時)が示した総工費3500億円のうち約4割を使っているが、埋め立ての進捗(しんちょく)状況はわずか1%だ。現在、土砂が投入されているのは沿岸部の比較的浅い区画だが、水深の深い大浦湾側はまったく手がついていない。
 何より大浦湾側には「マヨネーズ状」と形容される軟弱地盤が約65㌶(全埋め立て海域の4割)もあり、このため政府の見通しでも、長さ90㍍の巨大な杭を7万7千本も海底に打ち込む前例のない地盤改良工事を、およそ3年8カ月もかけて行う必要があるとされる。実際にはそれも技術上ほとんど不可能と見られており、もはや防衛省は基地完成までの工期も工費も示すことができなくなっている。沖縄県の試算では、総工費は2兆6500億円に達する。
 このように防衛省ですら先が見通せない絶望的な状況にあるにもかかわらず、安倍政権が昨年12月に土砂投入を強行したのは、米軍基地に反対する沖縄の人々の声を押しつぶし、建設工事の既成事実を積み上げることで「あきらめ」をまん延させようと狙ったからだ。