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私と経済の掲示板

>>13152

風向きが変わったのはここ数年。異常気象によって野菜の高騰や品不足が頻繁に起こり、高齢化による農家減少も進む。安定供給を第一とする小売り・外食産業が工場野菜に目を向けるようになった。「出荷先を確保できれば生産量を増やせる。規模拡大によるコスト削減も期待できる」(近藤鋼材)

調査会社の矢野経済研究所によると、完全人工光型植物工場の市場規模(生産者出荷金額ベース)は毎年3~6割の成長が見込まれ、22年度には277億円と予想される。市場が拡大する中、東京や名古屋など大消費地に近い静岡県が生産地に選ばれている。

既存の事業者の中には、新規参入者向けにシステムを販売しようとする動きも出ている。農業生産法人、富士山グリーンファーム(静岡県富士市)は工場跡地を有効活用したい企業への売り込みを目指している。倉庫跡地を改装して生産を始めた自社のノウハウや蓄積したデータを生かせるとみている。