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私と経済の掲示板

>>13093

実際に演説には、国民医療制度(NHS)の強化やデジタル、交通分野へのインフラ投資など英国民の関心が高い政策も多数盛りこまれた。労働党のコービン党首は演説について「与党の宣伝放送だ」と批判している。


 施政方針演説の要旨

 英エリザベス女王は14日、英議会でジョンソン政権の施政方針を読み上げた。欧州連合(EU)離脱に関する発言の要旨は以下の通り。
 「政府の最重要課題は常に、10月31日のEUから離脱を確実にすることだ。自由貿易と友好的な協力に基づくEUとの新しい関係を目指す。離脱によって生まれる機会を漁業、農業、貿易の分野が享受できるような体制を作る。
 英国に大きく貢献し、生活拠点を持つEU市民は居住する権利を持っており、それを保証する。金融サービスや法律に関する分野(の仕事)を保証し、新しい機会を与えられるようにする。
4つの国(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)が結束し、繁栄することが最も重要だ。英国がEUを離脱しても、国際情勢の中でのリーダー的役割を担い続け、利益を守りながら価値を高める」

女王演説

 英国の国家元首であるエリザベス女王が政府の施政方針を読み上げる伝統儀式。議会の開会にあたり、上院に上下両院の議員を集めて行われる。実際に原稿をまとめるのは政府だが、「私の政府は」と始まる文書で女王が法案の提出計画や政策課題などを発表する。
 演説の内容はその後両院で審議され、下院で採決にかけられる。与党の信任投票の意味合いがある。いまは与党保守党が閣外協力を含めても過半数割れのため、可決されるか不透明だ。否決されれば政権維持は危うい。
 英議会によると95年前の1924年に保守党が演説を否決されたことがある。当時のボールドウィン首相は辞任に追い込まれ、代わりに労働党の少数派政権が発足した。