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私と経済の掲示板

>>12944

――7月の利下げは長期的な利下げサイクルの始まりではないとの説明だったが、今も同じ立場か。

「景気見通しは望ましい状況だ。緩やかな景気拡大が続き、労働市場は強く、物価上昇率は2%の目標近辺だ。この認識は多くの市場関係者の見通しと合致する。政策金利の微調整は、堅調な経済成長を保つのを助ける。7月の記者会見でも1995年と98年の事例を成功例として示した」

「こうした見通しは世界景気の減速や貿易交渉の進捗によって変わる恐れがある。経済が減速すれば、利下げの継続が適切な行動になり得る。ただ現時点では我々の想定には入っていない。引き続き状況を注意し、景気拡大が続くよう適切な行動をとっていく」

――FRBは金融緩和を進める立場にあると理解して良いか。

「立場(バイアス)の概念を長きにわたって取り入れていたが、今ではそういう慣行はなく、現在の立場を述べることはできない。あえて説明するなら、0.25%の利下げは我々の目標を達成するのに適切だと信じている。今後の金融政策を決めるのは新たな指標だ。景気拡大を維持するため、指標に応じて必要な行動をとる。金融政策は遅れて機能するので、その波及効果は時間をかけて感じられる」

「世界景気は減速し続けている。私は7月の会合時より弱まったと思う。貿易交渉は行ったり来たりで、この間に経済が弱含んだように見える。とにかく不安定な状況だ。引き続き状況と経済指標を注視する。金融政策の役割は下振れリスクに保険をかけて調整するだけでなく、我々が把握する経済の弱さを踏まえた上で景気を支えることだ」

「資産を事前に考えていたよりも早く、再拡大する可能性はあり得る。問題はいつ再開させるべきかということだが、これについては次のFOMCでも討議するだろう」

――FOMCの参加者間でも景気見通しと金融政策で意見が割れているが、議長の立場は。

「様々な見方があるのは確かだ。私は8年間FRBで働いてきた。これまでは意見を合わせるのは比較的たやすかったが、現在は判断が非常に難しい状況だ。ただ異なる意見があるのは健全なことだ」