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私と経済の掲示板

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NY債券、長期債下落 10年債利回り1.64%、米中協議の進展期待で

9日のニューヨーク債券市場では長期債相場が下落した。長期金利の指標である表面利率1.625%の10年物国債利回りは前週末比0.08%高い(価格は安い)1.64%とこの日の最高水準で終えた。米中の貿易協議が進展するとの期待が広がった。投資家が運用リスクを取る姿勢をやや強め、リスク回避時に買われやすい米国債は売りが優勢になった。

ムニューシン米財務長官が9日の米テレビで「中国の貿易交渉担当者が米担当者と協議を再開したことは中国の誠意の表れだ」と述べた。政治専門紙ポリティコは6日の取引終了後、中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)に対する輸出規制の緩和などを条件に、中国が米国に農産物の購入増を提案したと報じていた。米中が10月に予定する閣僚級の貿易協議に向け、歩み寄るとの期待につながった。

中国とドイツの財政出動の観測も米国債の売り材料になった。中国人民銀行(中央銀行)は6日に預金準備率の引き下げを発表している。ロイター通信は9日、「ドイツが影の予算を作り、公共投資の加速を考えている」と伝えた。同国景気が持ち直すとの期待につながった。

9日の10年債最低利回りは1.60%だった。

金融政策の影響を受けやすい2年物国債相場は3日続落した。利回りは前週末比0.05%高い1.59%で取引を終えた。