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☆★くまの学校★☆の掲示板

>>7919

 相場技術の知識を一通り学んだ人が、もし、思うように上達できないとすれば、その真因は知識の欠如や不足ではありません。

また、自分の外にあるのでもありません。そうではなく、自分の心の奥深くに巣くっている、

(1) できるだけ早く利益を上げたいという「焦り」

(2) 少しでも大きく儲けたい、少しの損切りでも嫌だという「強欲」

(3) 定石から買い場・売り場と知っていても、常に潜在意識が絶対安全な最高の仕掛けポイントを渇望しているために生じる「過度の恐怖」

に邪魔されているのです。弱い心が関係してせっかくの知識を実践に移せないでいるのです。

 上記3つの障害を克服するための処方箋として、自分のための実践サブノート(売買ルールの要点だけを簡潔にまとめた実践マニュアル)を作成するといいでしょう。

そして、そのサブノートを毎日読み返して下さい。時間の経過とともに、気づいたことを少しずつ書き加えたり、修正したりすると思いますが、それで良いのです。

1秒以内に思い出せない知識は実践の場では役に立ちません。暗唱できるまで、夢に出てくるまで(笑)、繰り返し読み込んで下さい。そうすれば早晩必ず、成果が現れてきます。

こうして、その実践者自身の体験や長期にわたる相場観測、検証から導き出した定石の集成が「型」となるわけです。

ただ、相場はいつも定石通りに動くわけではないので、ケース・バイ・ケースで臨機応変に建玉操作によってその誤差を補正しなければならないことについては言うまでもありません。


    ・・・・・・続く



by「生涯現役の株式トレード技術」 優利加 著 より抜粋

  • >>8168

     最後に、付け加えておきます。「銘柄選択」と「売買のやり方」は、まったく別物です。ましてや、銘柄選択の一歩手前の「銘柄群の絞り込み方」は、「売買のやり方」とはまったく関係ありません。

    売買のやり方とは、建玉操作のことです。実際にポジションを持ってはじめて損益が変動し始め、手仕舞いをしてはじめて損益が確定するのです。

    銘柄を選択しただけで、まだポジションを持っていない段階、ましてや、銘柄群を絞り込んだだけの段階では、これから始めようとするトレードがうまくいくのか、いかないのかは、絶対に誰にもわかりません。

    すべては売買のやり方、つまりポジションを持ってからの建玉操作次第です。非常にまれですが、驚くことに上級者でもこの単純な事実に気づいていないのか、または軽視しているのか、上がりそうな銘柄の発見方法ばかりを語り、一番大切な建玉法についてはほとんど触れない人もいます。

    誰がどこでどのような雑音を立てて騒ぎ立てても、建玉操作で利益は決まるという厳然たる事実を決して忘れないで下さい。


    by「生涯現役の株式トレード技術」 優利加 著 より抜粋