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「鯖街道(さばかいどう)」

 テレビでは、もう何回も取り上げているので、知ってはいるが、つい録画をしてしまう。今回は京都市内から小浜(おばま)まで、自分で車を運転して「鯖街道」を走っているのは、元東映の悪役俳優(亡)室田日出男(むろた・ひでお)さん。1999年の放送らしいので、亡くなる3年前の室田さん。

 室田さんは何か近寄りがたい怖い雰囲気で、あんまり印象は無いが、よく共演していた川谷拓三(かわたに・たくぞう)さんは、役柄がおもしろくて好きだった。自身のガンで入院している時、勝新太郎さんが見舞いに来たら、まるで子供のように飛び上がらんばかりに、全身で喜びを表していた川谷さんをテレビで見た。川谷さんには勝さんは大スターだもの。

 さて、室田さんは途中の左京区久多(さきょうく・くた)に寄り、保存を目的とした「熟鮨(なれずし)」を食べる。鯖を1年ほど漬けたもので、石の重しが重いほど味がしむらしく、漬物樽から重しを出すのに、室田さんとお婆さんとで必死なのが笑えた。当時室田さんは61歳で身長は180cmもあったが、酒好きであまり体力はなかったのかも。

 小浜から歩いたり、自転車に乗ったりして「鯖」を京都に運んだ人たちは、その帰りに「百人一首」など、京都の文化を買って帰ったりしていた。

 鴨川をチャリで走っていると出町橋(でまちばし)のたもとに「鯖街道口」と書いた石碑が建っている。また小浜市の商店街の入り口には「鯖街道起点」と書いたプレートがある。今は「鯖街道」は分断され、道がハッキリ分からないが、何となくロマンがある。

 小浜市の手前、上中(かみなか)に、知人の菓子会社の大きな工場があった。何回か一緒に行った事がある。今はその会社も潰れて無い。小浜市は田舎町だが好きな街である。焼き鯖はとびっきりおいしいし、海のはたなので刺身も美味しい。