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「こころ旅 山形市」

 まだ「コロナ」の余波で、2014年放送分の再放送を流している。昨日のお便りは「浄光寺(じょうこうじ)の銀杏の木の思い出」というものだった。たいていどこのお寺にも「イチョウの木」はあるようで、ここのお寺のイチョウの木は、手入れがされて立派だった。

 うちの実家の、近くのお寺のイチョウの木も、子どもには大きく見えたが、しかし何年か前に見た時は、ひどく小さく見え「こんな小さかったかな~」と思った。枝が枯れて切る場合もある。

 夏休みには寺の境内でラジオ体操が毎朝あり、スタンプを押してもらうのが楽しみだった。休まず行くとノートか鉛筆かもらえた。とにかくイチョウの木には、蝉がいっぱいて、鳴き声のすさまじさを今も覚えている。

 このお便りの女性は寺で遊んで、墓にお供えの物を食べたが、住職は見て見ぬふりをしてくれたと書いてあった。私たちはお供え物は食べなかったが、境内になっていた果物を食べようとしたら、ホウキで追いかけられたり、ホースで水をかけられた。これが仏門にいる人のすることだろうか。うちの住職一家とは、えらい違い(笑)

 この女性は5歳の頃、母親の小銭を黙って取ったのが知れ、その大きなイチョウの木の下に、夜置いてきぼりにされ、淋しくて怖かったとあり、あとで父親が迎えに来て、背中の広さ暖かさを感じたと書いてあった。

 私も同じ経験をしてる。何が欲しかったのか母の財布から小銭を取った。母は全然気づいてなかったが、子どもの私は、怒られると思って怖くて、当時家の軒下に、丸太ん棒がたくさん積まれていて、その物陰に隠れていた。

 家の中から私が居ない、探さないとと心配してる母の声が聞こえていた。ちょうど何かの用事で来たおばさん(名前も顔も忘れた)が「今、そこにいたよ」と、マッチの明かりで丸太ん棒のとこに来た。
母の顔を見て、泣きじゃくる私を、母は抱きかかえ、怒りもしなかった。父は私の3歳の時に病死してるので、背中のぬくもりは経験できなかったが、よく似た話って、世間にはあるもんやな~と思った。

 正平さんが朝一で、お便りを読んだ場所は「最上川(もがみがわ)」の堤防で、ここを下ると酒田に行くと言っていた。酒田と言えばドラマ「おしん」。おしんが米1俵(2俵だったか)で、奉公に出されるのに、イカダで最上川を下るシーンから物語は始まった。

 このロケで、おしんが「かあちゃん!かあちゃん!」と叫びながら流されて行くシーンを撮ったスタッフが全員泣いたと、後に監督が言っていた。その監督を含め、スタッフはもう亡くなっている人が多いらしい。

 正平さんは爬(は)虫類が大好きで、田舎道を走っていて「へび」が出て来ると素手で捕まえたり、この時も「持って帰りたいわ」と言っていた。スタッフの中に蛇の苦手な人がいて、逃げているのを過去の放送で見た事がある。私も蛇は大嫌いで、今回のこの録画は消すわ(笑)