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ドラマ「刑事(デカ)一代」

 次週 11日(日)夜9時に再放送がある。通勤の途中、たまたますれ違った乗用車のナンバープレートが「2828」だったのを見て、このドラマを思い出していた。吉展(よしのぶ)ちゃん誘拐犯の、小原保(おばら・たもつ)が福島の故郷にいたという日と、村人が小原を見たと言う日に食い違いがあった。村人が思い出す時に、28日に丸太を出したので「あ~ぁ28(にっぱち)丸太だぁ」と言い、小原のアリバイ崩しに徐々になっていくと言うもの。

 小原は幼い吉展ちゃんを殺害し、身代金を奪った死刑囚だが、小原は幼い頃の足のケガが元で、ビッコを引くようになり、いじめられていた。小原は足が悪くても出来る仕事と「時計工」になったが長続きせず金に困っていた。小原は早くから殺人犯とされていたが、アリバイが崩せず「落としの八兵衛」こと平塚八兵衛(ひらつか・はちべぇ)が呼ばれ一任された。八兵衛はどんな小さな事でも漏らさず緻密な計画の元、頑強な小原を自供に追い込んだ。

 平塚八兵衛を渡辺謙さん、小原保を萩原聖人(はぎわら・まさと)さんが演じた。自供に追い込もうとする八兵衛と、必死に逃れようとする小原の迫真の攻防は息が詰まるほどの名シーンだった。是非来週のこの番組を見てほしい。私はVHSだったが今回DVDで撮れるのが嬉しい。ドラマ内で要所に流れる曲もとても胸を打ついい曲だった。

 小原は死刑執行まで短歌を詠んでいた。死刑執行がかわいそうなほど胸を打つ短歌がいっぱいあった。私が好きなのは

 【おどおどと仲間外れの足萎えの
      鳩も来よ来よ わが撒く餌に】

●『刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~』
「帝銀事件」「下山事件」「吉展ちゃん事件」「三億円事件」など、戦後の大事件を担当した実在の凄腕刑事・平塚八兵衛を主人公にした作品。当時すでにハリウッドで大活躍していた“世界のケン・ワタナベ”が“執念の刑事”を全力で演じ、高視聴率(第1夜19.4%、第2夜21.6%)をマーク。「ギャラクシー賞2009年6月度月間賞」を受賞した。