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本日のドル円市場
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本日のドル円市場の掲示板

 19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、105.24円まで続落した後、米10年債利回りが1.3601%前後まで上昇したことで105.67円付近まで反発した。ユーロドルは1.2145ドルまで上昇後、1.2108ドル付近へ反落した。ポンドドルは1.4036ドルまで上昇した。

 本日の東京外国為替市場のドル円は、1月企業向けサービス価格指数を見極めた後は、明日の東京市場は天皇誕生日で休場、ニューヨーク市場ではパウエルFRB議長の議会証言を控えていることで動きづらい展開が予想される。
 8時50分に発表される1月企業向けサービス価格指数は前年比-0.4%と予想されており、12月の前年比-0.4%、11月の前年比-0.6%、10月の前年比-0.6%から、4カ月連続での前年比割れが見込まれている。1月のコア消費者物価指数も6カ月連続して前年比割れとなっており、コロナ禍での景気低迷によるデフレ圧力が強まりつつある。
 日本のデフレ圧力が強まり、1-3月期実質国内総生産(GDP)が緊急事態宣言の影響でマイナスに転落する可能性が高まりつつある中、3月の日銀金融政策決定会合での金融政策の点検が警戒されている。ドル円は、マイナス金利の深掘り余地があることを明確化する方向で調整される可能性が高まっていることで円安に推移してきた。しかし、上場投資信託(ETF)購入額減額観測は株安・円高要因となり、また10年債利回り許容変動幅の拡大観測は、長期金利上昇・円高要因となる

 ドル円は、酒田罫線法でトレンドの終了を示唆する「新値八手十手は酒田の骨子」での陽線新高値10手を数えた後、2月17日の高値106.22円から3手連続陰線で調整局面入りしている。また、14日間の相対力指数(RSI)は、2月5日の高値105.77円の時が69.3、17日の高値の106.22円の67.1となっており、価格は高値を更新したものの、RSIが更新できない「逆行現象(ダイバージェンス)」というダブル・トップの可能性が高まりつつある。ダブル・トップの確認は、2月10日のネック・ライン104.41円を下抜けた場合となる。

 本日のドル円のオーダー状況は、上値には、105.70円に24日のNYカットオプション、105.80-00円と106.20-30円に断続的にドル売りオーダーが控えている。下値には、105.00-10円に断続的にドル買いオーダーが控えている。