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本日のドル円市場
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本日のドル円市場の掲示板

2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米国株相場が大幅に上昇し、バイデン米政権による追加経済対策への期待から米長期金利も上昇し、ワクチン購入のためのドル買い観測などから、105.17円まで続伸した。ユーロドルは、独仏などのロックダウン(都市封鎖)によるユーロ圏経済低迷の長期化が警戒され、1.2012ドルまで下落した。ユーロ円も126.27円まで下落した。

 本日の東京外国為替市場のドル円は、バイデン米政権の新型コロナウイルス救済法案への期待感やワクチン購入に伴うドル買い観測などから堅調推移が予想されるものの、行使価格105円の大口のNYカットオプションが続伸を抑える可能性にも要警戒か。
 ドル円は、5日に発表される米1月雇用統計の改善見通しやバイデン米政権の新型コロナウイルス救済法案、さらに、ワクチン購入に伴うドル買い観測などから堅調に推移している。しかしながら、105円には、4日と5日に大口のNYカットオプションが控えており、ガンマ売りが上値を抑制する可能性に要警戒となる。
 本日のドル円のオーダー状況は、上値には、105.20-30円に断続的にドル売りオーダー、105.50円、105.70円、105.90-106.00円にドル売りオーダーが控えている。下値には、104.80円にドル買いオーダー、104.60円、104.50円にもドル買いオーダーが控えている。

 バイデン米政権の新型コロナウイルス救済法案(1.9兆ドル)に関しては、上院の共和党10議員が6180億ドルの経済対策を提案しており、協議が継続している。しかし、シューマー米民主党上院院内総務が「米経済対策を小規模にする過ちは犯さない」と述べ、共和党の支持が得られず60票の賛成票が獲得できなければ、財政調整措置の発動で、過半数51対50(※上院議長のハリス米副大統領の1票)で予算を成立させる、と主張している。

 オーストラリア準備銀行(RBA)は昨日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.1%、3年物国債利回りの目標も0.1%に据え置いた。そして、債券買い入れプログラムを4月中旬から1000億豪ドル増額し、少なくとも2024年まで金利を据え置くと表明した。ロウRBA総裁は、国内経済の回復については全般的に楽観的な見方を表明しながらも、「理事会は目標が達成されるまで、非常に支援的な金融状況を維持することに依然としてコミットしている。雇用が大幅に増加し、労働市場が引き締まった状態に戻ることが必要となる。理事会は早くても2024年までこの条件が満たされないと予想している。インフレ目標を達成にするには賃金上昇率が現在の1.4%を大幅に上回る必要がある」と述べた。
 本日、10時30分からロウRBA総裁が講演を行うが、一部の市場筋が4月までと予想していた1000億豪ドルの債券買い入れプログラムが4月以降も延長となる理由を見極めつつ、マイナス金利への言及などに要警戒となる。
 10時45分に発表される1月Caixin中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)の予想は55.5で、12月の56.3からの低下が見込まれている。1月中国のサービス業PMIも52.4となり、12月の55.7から低下していたことで、中国経済の足踏みを確認することになる。