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本日のドル円市場
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本日のドル円市場の掲示板

本日のNY時間は市場を動意づけるような主だった経済指標の発表がない。また、カプラン米ダラス連銀総裁とメスター米クリーブランド連銀総裁の講演が予定されているが、両者とも昨年までは米連邦公開市場委員会(FOMC)投票権メンバーだったが、今年は外れていることもあり講演内容でも大きく市場を動かすのは難しいか。よって市場を動かす可能性があるのは、本日も米国の株式市場や、新型コロナウイルス対策法案(1.9兆ドル)をめぐる米議会の動向次第となりそうだ。
 米株式市場は先週の不安定さが解消されたかのような雰囲気も流れ、株価の続伸を期待する声が多い。いまだに個人対ファンド、ロビンフッダーの暴走、レディットなどの掲示板の問題、ウォール街への規制圧力など未解決問題が山積みで、根本的な問題解決にはなっていない。今後、これらの問題が株価へ与える影響は大きいことで油断はできないだろう。ただし、サブプライムからのリーマン破綻など、本格的な金融危機に発展したのにはかなり時間が要したように、問題が再び取り上げられるまではまだ先になる可能性もありそうだ。なお、本日は取引終了後にアルファベットとアマゾン・ドット・コムの決算発表が予定され、好決算発表期待が株価の支えとはなるか。
 米議会は、昨日バイデン米大統領が10名の共和党上院議員をホワイトハウスに招待し、独断型だったトランプ前大統領との違いをアピールし、超党派でウイルス対策法案の審議を進める姿勢を見せた。しかしながら、共和党の一部では6000億ドル規模への縮小を提示するなど、両党の隔たりが大きい。バイデン大統領が政権発足初期から妥協するとは思えないことで、最終的には上院でも投票で民主党案が可決する可能性が高い。もし、共和党上院議員がバイデン案に素直に同意する発言が出てきた場合は、早期の対策法案可決期待からリスクオンに傾きやすくなりそうだ。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、200日移動平均線の105.60円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、昨日安値104.61円、その下は日足一目均衡表・雲の上限104.32円、90日移動平均線104.30円、一目転換線104.19円近辺が支持されそうだ。