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4563-アンジェス記事ストック
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「日本製ワクチン」実用化は来年以降に ロシア「スプークトニクV」は救世主となるか その②

日本でも現在、ファイザー製のワクチン接種が開始され、今年5月には英アストラゼネカ製ワクチンや米モデルナ製ワクチンも承認される見通しである。日本に比べ新型コロナウイルスの被害が甚大である世界では「感染拡大を封じ込めるため猛烈なスピードでワクチン接種を行う」戦いが繰り広げられているが、今後は長期戦に対する構えも必要となるだろう。その際必要なのは自国でのワクチン開発能力の確保である。

 日本製ワクチンの印象が薄い昨今だが、森下竜一大阪大学教授が率いる大阪大学発ベンチャー企業アンジェスは昨年3月から新型コロナウイルスのワクチン開発を開始した。開始時期はファイザーやモデルナなどと並んで世界で最も早かった。開発するワクチンのタイプはDNAワクチン。遺伝子治療薬の開発に成功しているアンジェスはその経験を生かして世界初となるDNAワクチン開発に取り組むことを決定したのだが、その有効性は最も高いとされているメッセンジャーRNAタイプのワクチンに比べて若干劣るものの、安定性に優れ保管が容易であることから、大きな期待が集まっていた。