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2022-01-25 13:18
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【相場の細道】プーチン露大統領の偽旗作戦(false flag)

「ロシアがウクライナに対して大規模な軍事行動を検討しているとの報告」
(米国務省:2022年1月24日)

 ウクライナの首都キエフは、スラブ民族の揺籃の地であり、プーチン露大統領は『ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について』と論文で兄弟国であると強調している。

1.プーチン露大統領とオリンピック
 2008年8月8日、北京夏季オリンピックの開会式に出席していたプーチン露首相(当時)は、グルジア政府軍が分離独立を求める南オセチア自治州に侵攻したことへの反撃を指示していた。
 2014年2月23日、ソチ冬季オリンピックの閉会式が終了した後、プーチン露大統領は、「偽旗作戦」によって自国民保護という名目でクリミア半島に侵攻した。
 2013年、オバマ第44代米大統領がシリアから撤退していた。
 2021年、バイデン第46代米大統領はアフガニスタンから撤退した。
 2022年2月4日から20日まで北京冬季オリンピックが開催されるが、プーチン露大統領が出席する予定となっている。

2.プーチン露大統領のウクライナを巡る要望
 コメディー俳優の出身で政治経験が無かったゼレンスキー・ウクライナ大統領は、北大西洋条約機構(NATO)(※加盟国30カ国)に対して加盟を要請している。
 ロシア外務省は、ウクライナとジョージア(グルジア)のNATOの将来的な加盟を認めた2008年のNATO首脳会議の決定を無効とするように要請している。NATO加盟国になれば、集団的自衛権により、加盟国が攻撃された場合、NATO軍が反撃することになる。
 ウクライナは、まだ加盟していないので、ロシアが侵攻した場合は、欧米英軍は軍事的に反撃することはできない。
 プーチン露大統領の欧州での最終目標は、NATOの東方不拡大から逆回転させること、欧州に配備されたアメリカの核兵器を撤去させることだと思われ、ウクライナはレッドラインとなる。

3.ウクライナの2022年冬の状況
 北大西洋条約機構(NATO)は、欧州東部への戦艦や戦闘機の配備を強化し、南東部にも追加部隊を派遣する姿勢を示し、米国防総省は、ロシアがウクライナに対して大規模な軍事行動を検討しているとの報告、必要ならNATO部隊を支援するため8500人の米軍部隊の準備態勢を高めたと述べている。ウクライナの首都キエフのロシア大使館からスタッフがモスクワへ帰還、米大使館員の家族に退避命令が出た、と報じられている。
 ロシアのウクライナ国境には、ロシア軍が集結しつつあるらしい。
 ベラルーシのウクライナ国境では、2月10日から20日までの予定で合同軍事演習が行われる。
 ロシア軍の戦術シナリオでは、クリミア侵攻と同様の「偽旗作戦」により、ウクライナでの自国民保護のためにロシア軍が侵攻を開始する。短距離弾道ミサイルシステム「イスカンデル」で制空権を確保し、ロシア、ベラルーシ、黒海の三方向からの侵攻で10日間程度で制圧が完了するらしい。