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当たり前のことを書いても「講釈を垂れる」と言われたので、FXや株関連の独り言のためのトピを作りました。基本は好き勝手な随筆風になると思います。の掲示板

「雇用統計、よくなかったですね」

「でも、その分、金利が下がりそうですよね。
だから、株は上がるのかなって」

「それはないだろう。
雇用統計は悪くなりすぎた。
しかも、6月分はマイナスに修正されていた。
これは、不況に突入する傾向を表している。
株が上がるわけがない」

「そういうことですね」

「なるほど。
じゃあ、当分、景気は悪くなりそうってことですね…」

「ただ景気が悪くなるだけではないです。
FRBは9月以降の利下げを行わざるを得なくなるでしょう。
そこに、トランプ関税による影響が加わるのだから、インフレはますます進むはずです。
つまり、スタグフレーションの可能性さえ現れたということですね」

「そうでなくても、9月は下げのアノマリーが強い時期なんだから、株は上げにくくなったよな。
もしも年末にかけて少し回復するというアノマリーに乗ったとしても、下手をすれば、それから数か月から1年以上、アメリカ株は苦しむことになるんじゃないのかい?」

「けっこう、大変なことになって来ちゃいましたね…」

「もう少し、雇用が緩やかに減ってくれればよかったのですが…。
でも、雇用が落ちるときはつるべ落としのようになるものですし…。
今週のPPIやCPIなどを見て、どうなるか判断して行くしかないですね。
とは言っても、話は雇用の方に行っていて、その対応だけで精一杯ですが」

「そんなところだね。
ところで、君は『2度づけ』じゃないのかい?」

「私が?
どうやって、それを証明できるのかしら?」

「年齢や性別、容姿は?」

「他人の空似ですね」

「では、名前は?」

「たまたま同姓同名の人がいるだけです」

「なるほど、僕が色々と例を挙げても、君がただ『違う』と言えば、証明できないわけだ」

「どこの誰について言っているのか知りませんが、その人物は私ではないのです」

「僕が、年齢、性別、名前、住所…などを挙げても、無駄になるってことだね」

「その通りです。
あなたが例示を続けても、あなたは、私がその人物であることを証明できません。
それが、観念の学問と言われる数学と、実際に物を扱う物理学や化学などとの違いですね」

「物理学などで『これは絶対に正しいだろう』と思えた法則でも、『実は間違っていた』と言うことがあり得るということだね。
その可能性を、いつまで経っても、観念の世界においては排除できない。
しかも、僕も有限の時を生きる人間であるから、可算モデル全体を言うことができないしね」

「いいえ、あなたが可算モデル全体をカバーできたとしてさえも、それでも私はこう言えばいいのです。
『私はその人物ではありません』と」

「ω無矛盾の世界か。
モデルが超純的になってしまうよ。
僕ら有限の人間には、さらに手の届かない世界だけどね。
∃、∀、Δ、Π、Σなどが飛び交う世界か…いいね」

「ただし、普通の日常社会では、常識を疑われてしまいます。
私は、この世界のために仕方なく言っているのです」

「あの、二人とも…」

「あら、数学の話に熱中してしまってごめんなさい」

「他の話をして悪かった。
料理の話をするべきだったよな」

「そうじゃなくて、僕たちは経済の話をしていたんですよ!」

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