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>>138

(2日)
 東京市場は、株式相場をにらんで上下動。序盤は日経平均やダウ先物が軟調に推移した。ドル円はリスク回避的な動きに押されて109.92近辺まで下落。ただ、売りも続かず110.10台まで反発。株式の下げ渋りで相場は落ち着き、110円ちょうど付近での揉み合いに。ドル相場は全般にドル安傾向。特に豪ドルやNZドルがリバウンドしている。豪ドル/ドルは午前の貿易収支の好結果には反応薄で、むしろ新型コロナウイルス関連の悪材料で下押しされたが、午後に入ると0.73台後半の反発。豪ドル円も81円台にしっかりと乗せた。NZドルも午後には堅調に。ポンドドルは1.3785近辺までじり高。ドル安の背景には米国の北東部の大雨による洪水で、NY市のインフラに影響が出ているとの報道も影響したもよう。

 ロンドン市場は、全般にドル安の動きが優勢。米10年債利回りが1.30%付近から1.28%付近へと低下しており、ドル相場を圧迫している。また、欧州株にはやや調整が入っているものの、米株先物が時間外取引で底堅く推移し、NY原油先物が69ドル近辺へと反発していることがリスク警戒を後退させている。ユーロドルは1.18台前半から半ばへ、ポンドドルは1.37台後半から一時1.38近辺へと上昇。ユーロ円は130円台前半、ポンド円は151円台後半で堅調に推移している。原油高の影響もあって、豪ドルなどの資源国通貨が買われており、豪ドル/ドルは0.74台に接近、豪ドル円は81円台に乗せた。そのなかで、ドル円は110.00付近に膠着状態。明日の米雇用統計を控えて模様眺めとなっている。

 NY市場は、ドル売りが優勢。そのなかで、ドル円は110円ちょうど付近での底堅い展開が続いた。明日の米雇用統計は弱いとの見方もあり、データ発表まではドル自体には慎重な一方、原油相場が70ドル台を回復し、米株も最高値圏にあることから、リスク選好の円安がドル円の下値をサポートした。ユーロ円やポンド円といったクロス円は堅調な動き。ユーロドルはリバウンド相場を加速させて、1.1870付近まで上昇。21日線を上放れた。ポンドドルも堅調。200日線の1.3815レベルを上回る動き。特段の材料はみられず、テクニカルな値動きとなっていた。前日のADP雇用統計は予想を遥かに下回り、明日の米雇用統計はFRBの資産購入ペース縮小の9月開始に説得力を持たせるような力強い内容にはならないという見方を引き起こしている。ドル買いには慎重姿勢がみられた。

(3日)
 東京市場は、円安の動き。午前中は米雇用統計発表を控えて様子見ムードが広がり、小動きにとどまる通貨ペアが多かった。しかし、昼前に菅首相が辞任の意向と伝わると政局好転への期待から日経平均が急騰し、為替市場は円安に振れている。ドル円は菅首相辞任報道の直後は109.80付近まで弱含んだものの、株高を受けて一転して円安に振れ、110.07レベルに高値を伸ばした。午後は110円台乗せ水準での揉み合いに。クロス円ではリスク選好の円安の動き。特にリスク動向に敏感な豪ドル円が81円台後半へ、NZドル円が78円台半ばへと上昇。

 ロンドン市場は、円安の動きが一服している。東京昼前に、菅首相が自民総裁選に出馬せずと、辞任を表明したことで、日経平均先物が上昇、為替相場は振幅をみせながらも円安方向に振れた。ドル円は一時110.07レベルの高値をつけた。その後はロンドン序盤にかけて110円付近での揉み合いが続いた。ロンドン午前の取引では次第に上値が重くなり109.90近辺へと軟化、米雇用統計を控えて調整の動きがみられている。クロス円もロンドン時間に入ると上値が重くなり、ユーロ円は130.50割れ、ポンド円は152円台割れへと反落している。ユーロドルは1.1870近辺、ポンドドルは1.3820近辺と小安い。欧州株や米株先物は小幅高。NY原油先物は70ドル台乗せと堅調。そのようななかで、豪ドルは買いが優勢。豪州は英国との交換取引でファイザー製ワクチンの追加調達ができることになったと伝わっている。豪ドルは対ドルで0.74台前半、対円で81円台後半で高値を伸ばしている。

 NY市場は8月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数(NFP)が事前予想の前月比73.3万人増に対して、前月比23.5万人増にとどまったことを受けて、ドル売りが強まる展開となった。前回値が上方修正されたものの、事前予想値との乖離及び前回値105.3万人増からの鈍化が大きいものとなった。失業率の低下や平均時給の予想外の上昇もあって、いったんは値を戻したが、NFPの内訳を見ると、小売業、飲食業、介護サービスなど、新型コロナの感染拡大の影響を強く受ける業種で雇用が減少しており、先行き不透明感が広がったことで再びドル売りに。ドル円は発表後の安値を割り込んで109円59銭を付ける動き。ユーロドルも1.19台トライする動きに。ISM非製造業景気指数は予想を上回り、雇用指数も好結果となったが、雇用統計の流れを変えるほどのものにはならず