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明(min)のゴミ箱の掲示板

ブルームバーグによると、経済成長に関する市場の懸念は行き過ぎで、シクリカル資産には目先、潜在的な値上がり余地がある。ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストがこうした見方を示した。

ザック・パンドル氏らストラテジストはリポートで、「市場は新型コロナウイルスのデルタ変異株と中国の減速による世界的な循環リスクについて懸念し過ぎだ」と指摘。「従って、短期的には、循環資産のさらなる値上がり、つまり株高と債券利回りの上昇が見込まれる」と分析した。
デルタ変異株の感染急拡大のほか、米金融当局の債券購入テーパリング(段階的縮小)と中国経済の成長鈍化を巡る懸念はここ数週間、投資家センチメントの重しとなっている。世界の株式相場は記録的な高値水準にあるものの、市場参加者はよりディフェンシブな成長セクターに目を向けている。

ゴールドマンのストラテジストは、世界の成長への短期的な楽観が市場を「リラックス」させ、米国と欧州の株式の一段高を促すだろうと予想。日本株の見通しも上向いていると指摘した。
また、欧州中央銀行(ECB)が10−12月(第4四半期)に債券購入を減速させるとの見通しから30年物ドイツ国債のショートを推奨。欧州大陸の回復は「堅固」との見方を示した。カナダ・ドル、ノルウェー・クローネ、韓国ウォンなど景気に敏感な通貨が、米国の回復鈍化に伴い米ドルや円に対して上昇し始める可能性も指摘した。
ただ、2022年になると成長と政策の見通しがシクリカル資産に「友好的ではなくなる」可能性が高いとも警告している。