ソフトバンクグループ(株)【9984】の掲示板 2019/09/15〜2019/09/17

PBを実際に販売したのは18年1月。ただ、初代のゾゾスーツは生産が間に合わず、想定以上に採寸の手間がかかったことで消費者の不満が多く、不発に終わる。「テクノロジーへの理解が甘かった」とある外資系証券のアナリストは指摘する。
一度狂った歯車は逆回転を続ける。PB事業の遅れを挽回するために18年12月に始めたのが有料会員向け割引サービスだ。商品を一律に割り引く内容が、ブランド価値を毀損するとしてオンワードホールディングスやミキハウスといった出店企業の反発を招く。出店を取りやめる"ゾゾ離れ"を招いた。
いまや、衣料品通販サイトはZOZOの専売特許ではない。ユニクロはネット通販で注文した商品の店頭受け取りなどネットとリアルを組み合わせたビジネスモデルの構築に乗り出している。個人間でやりとりするフリーマーケットアプリのメルカリでも衣料品の取り扱いが伸びる。
「かつては格好良かったサイトが、低価格ブランドが増えて、ただの購入しやすいサイトになってしまった」（アパレル企業幹部）。競争環境が厳しくなるなか、創業者が去った後も社員には革新性を発揮することが求められている。ヤフー傘下入りを発表した翌13日、ZOZOはホームページ上にあるカンパニーステートメントを更新した。「いよいよ私たち社員が主役です」との表現が新たに加わった。
　今井拓也、花井悠希が担当しました。