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世界で最も急速に広がったテクノロジーブームの一つに拍車を掛けた資金調達の嵐が収まりつつあるかもしれない。

  中国の清科研究中心が投資会社36社を対象に実施した調査によると、1-6月(上期)に新興企業向けのシードマネーや初期の資金支援を目的にこれらファンド運営会社が調達した資金は、前年同期比53%減の38億2000万元(約620億円)だった。また、同国のベンチャーキャピタル(VC)234社が上期に調達した合計は同44%減の795億元と、505億元を集めた2014年7-12月(下期)以来の低水準だった。

  調査結果は、新興企業向け投資が向こう数カ月に減速し始める可能性を示唆するものだ。中国当局が進める企業債務圧縮の取り組みに、株式市場の混乱や世界的な貿易摩擦激化が重なり、ベンチャー企業の新規資金調達能力を妨げている。

  清科研究中心のデータは、初期支援のための資金が急激に減少し、テンセント・ホールディングス(騰訊)やアリババ・グループ・ホールディングのように今なお投資家を引き付ける知名度の高いインターネット大手よりも、創業間もない企業の方が深刻な打撃を受ける状況を浮き彫りにしている。比較的規模の大きい新興企業向けを含む全体の上期の投資額は前年同期比15%増の約1170億元だった。