(株)小僧寿し【9973】の掲示板 2019/12/20〜2019/12/25

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時は流れ回転寿司全盛の時代を迎えた。西の寿司屋、すし匠も暖簾を下ろした。余生を天草の大衆和食屋の生家で過ごしていた西の元に、東京時代の常連の会社役員がやってきた。募る話を一通りした後、男がNYに日本の寿司より美味しい🍣寿司を出す店があるという話をした。何でもシャリが美味いらしい。西はNYを訪ねた。何故か昔のブルートレインの旅が懐かしかった。寿司を食べた。このシャリは男の握りではない。店長に事情を話しその寿司を握った人に会った。
このシャリは誰に教わったか聞いた。父の仕事を毎日見ていて、その通りに作っていると答えた。父は屋敷勝彦、伝説の流れ板である。NYよりもネタもシャリの原料がいい日本に買えるように勧めたが、日本の閉鎖的な寿司業界では女性の職場は無かった。
西が日本に帰り平常どおり営業をしてると、天草には珍しく二人の外国人がカウンターに座って寿司定食🍣を注文した。マイケルラーチとボビーバレンタインであった。寿司屋を立て直したいから力を貸して欲しいとの事であった。
年だから他を当たれと断った。☆１１月の終わり二人は一人の若い女性を同伴して西の店を訪ねた。NYで出会った女性だった。
令和に再び寿司の革命を起こしたいとの事であった。この女性の師事を西に頼むという事であった。
奈緒という女は西に言った。
父を超える寿司を握れるようになりたい、そして、多くの方に父の背中で教わった寿司の味を届けたい。
西は何も言わず奈緒の手を握った。私でよかったら力になろう。

気がついたらマイケルラーチとボビーバレンタインの姿は無かった。
小僧寿司は新たは道を歩み始めた！