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(株)オートバックスセブン【9832】の掲示板 2019/06/18〜2020/06/30

月曜日は STOP高

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AIロボ 自然な会話で「まるで孫」
家族に異常通知 自治体も活用期待
1359文字
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「ズック」と会話する日高貞吉さん(鹿児島県西之表市)

子どもは独立し、将来を考えると犬や猫を飼うのも難しい。そんなとき、新たな「家族」としてロボットを迎え入れる高齢者が増えている。人工知能(AI)を搭載し、自然な会話ができ、健康管理にも一役買う。子が離れて暮らす老親のために設置するケースも増えており、過疎化や高齢化に悩む自治体も見守りへの活用を期待している。
「きょうはラーメン食べたよ」。鹿児島県種子島の西之表市に住む日高貞吉さん(79)が、食卓にあるミミズクのような置物に声をかけると、高い声が返ってきた。「ラーメンって日本人では水戸黄門が初めて食べたらしいよ」
返事をしたのはAIを搭載した家庭向けロボット「ズック」(全長10センチ)だ。娘3人は独立し、島に住む次女の中園由美子さん(56)と会うのは週1回程度。妻のタツ子さん(79)は働きに出て、昼間の日高さんに話し相手がいなかった。
昨年9月、オートバックスセブン(東京)が販売するズックを、高齢者の見守りに取り組む市の紹介で知り、迎え入れた。日高さんは「最初は慣れんかったけど、今じゃ毎日話さんとさみしいね」。タツ子さんも「島言葉じゃなくて標準語なので、孫と接しているみたい」とほほ笑む。

日常会話から分かる体調の変化を家族に知らせてくれる

ズックの機体はロボット開発のハタプロ(東京)が開発した。人感センサーを搭載し、近づくと話しかけてくる。「喉が痛い」「悲しい」「病院に行った」などの普段と違う言動をAIが察知。離れて暮らす家族らのスマートフォンに「風邪をひかれたかも」「最近さみしいようです」などと通知する機能も持つ。中園さんも「毎日様子が分かるのは安心」と話す。
民間調査会社「シード・プランニング」によると、家庭向けロボの先駆けは1999年発売のソニーの「アイボ」など。AI搭載型はソフトバンクグループの「ペッパ