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(株)ユニマット リタイアメント・コミュニティ【9707】の掲示板 2015/10/10〜2015/10/13

問われる「新三本の矢」の実行力 日本経済の先行きが懸念材料に
2015.10.11 11:48更新【IMFC終了】 産経ニュース

 国際通貨金融委員会(IMFC)が9日に採択した共同声明では、世界経済の先行きに強い警戒感が示された。中国経済の減速がほかの新興国経済に波及して世界経済を下ぶれさせる懸念が強まっているからだ。中国の失速は日本経済も揺さぶり始めており、第3次安倍晋三改造内閣には経済再生や社会保障の充実など「新三本の矢」の着実な実行による国内経済のテコ入れが強く求められそうだ。

 「(日本経済は)きちんと(回復に向けて)進んでいる」。麻生太郎財務相は9日、ペルーの首都リマでのIMFC討議後の会見で国内景気は着実に持ち直しているとの認識を示した。雇用や住宅着工などが改善しているとの判断からだ。

 しかし、足元の国内景気の回復は鈍い。個人消費の伸び悩みなどで4~6月期の実質国内総生産(GDP)の伸び率がマイナス成長に陥り、7~9月期も、設備投資の不振でマイナス成長が続く可能性がある。

 日本経済の先行き懸念も強まり始めている。国際通貨基金(IMF)は4月時点で日本の2015年の経済成長率を1.0%と見込んでいたが、その後、2回にわたって下方修正し、現在は0.6%と予測する。IMFが9日に発表した「アジア太平洋地域の経済見通し」でも、日本経済の低迷が中国の減速などと並ぶ懸念材料に挙げられた。

 世界経済の牽引(けんいん)役が不在の中で、その役割が期待されている日本が失速すれば、世界からの批判の矛先が日本に向きかねない。IMFCの討議の場で、麻生氏は「新三本の矢」の目標として掲げた「GDP600兆円」「出生率1.8」「介護離職ゼロ」の実現に向け全力で取り組む姿勢を表明した。個人消費などの内需が景気を引っ張る強い経済の実現に向け、日本の構造改革は待ったなしだ。