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chi***** 強く買いたい 2025年4月15日 12:22

お宝銘柄へ

栃木県で乳製品を製造・販売するホウライは15日、那須塩原市で運営する「千本松牧場」を刷新し、温浴・飲食施設などを開業する。2021年に始めたブランド再構築の集大成と位置づける。長年苦境が続いた牧場事業で、継続的に黒字を出す経営に転換する。

15日に那須野が原の自然の景観を一望できる「千本松テラス」や温泉水を利用したスパ施設の「温泉じゃぶじゃぶ池」を開く。新設のオープンカフェでは地元生産者と連携したイベントを開催し、地域生産者と消費者をつなぐ交流拠点とする。

24年10月に先行してレストランと売店が入る「新館」を開いた。牧場の牧草を練り込んだ壁材を使い、敷地内に湧き出る温泉水を床暖房に生かした。屋根には太陽光発電パネルを設け、環境に配慮した。

11年度以降12年連続で赤字だったホウライの牧場事業は、21年に始めたブランドの再構築が功を奏し、直近は2年連続で黒字を確保した。25年度には牧場事業で10億円の黒字を目指す。那須千本松牧場に多くの観光客を呼び込み、乳製品の知名度を高める戦略だ。

ホウライの寺本敏之会長は牧場を「ブランドの発信基地にして、25年度には年間100~120万人の来場を見込んでいる」と話す。



そこで21年に経営戦略を改め、商品や店舗、ロゴデザインを刷新するブランド再構築を始めた。牛乳はデザイン性のある容器に変更した。アイスクリームやプリンなどのスイーツは高級路線にシフトし、1個1000円超の高級アイスクリーム「96撰(せん)」を開発した。約500頭の乳牛のうち、選別した96頭から搾った生乳を原料とした。

企業との連携にも乗り出した。24年にファミリーマートやローソンと共同で、ミルクホイップサンドやシュークリームを発売。同年夏には高級アイスの96撰を三越伊勢丹グループの中元商品で販売した。東京駅八重洲口でポップアップストアを開くなど、PR活動も展開した。

寺本会長は24~26年度を牧場事業で黒字を定着させ、成長の基盤を整備する3年間と位置づける。会社設立100年を迎える28年をめどに、商業施設など「外部出店も視野に入れている」という。

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