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6/6(土) 9:00
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AERA dot.
コロナ禍で「葬儀離れ」に逆風 「つながりたい」「祈りたい」思い強まる〈AERA〉
AERA 2020年6月8日号より
 新型コロナウイルスで大切な人を失うと、遺族でつながることも悲しみを分かち合うこともできない。簡略化が進んでいた葬儀の存在が見直され始めている。AERA 2020年6月8日号から。

*  *  *
 医療事故遺族や医師らでつくる団体「Heals(ヒールズ)」は、新型コロナ患者の遺族へ相談窓口を開いている。だが、まだ遺族からの相談は一件も寄せられていない。相談窓口への一歩すら、遠い様子が見て取れる。

 がん患者や遺族らの相談に乗る「マギーズ東京」の秋山正子共同代表理事(69)も、共有する相手がいないまま悲しみを抱え込むことを懸念する。

「今は死亡に伴う手続きなどで忙しくして大丈夫だと思っても、数カ月後や命日のタイミングで、心に嵐が吹き荒れるかもしれない。その時に、語り合える人を見つけてほしい」

 いっぽう、「つながりたい」「祈りたい」という思いは水面下で大きくなりつつあるようだ。

 近年、日本では直葬や密葬、家族葬など、別れの儀式は簡略化される傾向があった。だが、葬儀社大手の「公益社」の調査によると、新型コロナウイルスの影響で、葬儀を縮小した場合、感染拡大の終息後にどのようなことをしたいかという質問に対し、故人をしのぶお別れ会をしたいという声が最も多かったという。広報の土井佐季さんは、「新型コロナをきっかけに、葬儀の簡略化が進むとみていたが、きちんとお別れをしたい意識は強く、葬送の場が必要とされていることがわかった」と話す。